第5章 知らなかった世界
その夕方頃に政府関係者は島を発った。
それを見ていたハートの海賊団がゆっくりとその島に近づく。政府関係者が帰ったからか海軍の船も大幅に減ってはいたがまだ3隻位は残っていた。
「まだ海軍のヤツらがいるな…
昼間の方が服も見分けやすい。明日すぐに上陸するか
ナデシコはどうするんだ?おれと一緒に回るか?」
「出来ればその方がいいですよね…?」
「分かっているならいい。」
2人のやり取りを聞いてベポが得意げに鼻を鳴らした。
「おれ達のキャプテンはこの中で誰よりも強いんだ!
ただ海に落ちると大変だけど」
「泳げないんですか?」
「能力者なんだよ。」
シャチが降りる準備をしてやってきた。
「船長、これだけあれば十分っすよね。」
ローに小袋を投げ渡す。
ローはそれを受け取ると軽く投げて笑った。
「あぁ、十分だ。
よし、それじゃあベポは船番。
シャチとペンギンは自由にしろ。」
こうして、5人は1度船の中で一夜を過した。