第4章 青年たちは海賊団
みんなが見えないところで着替えてから船に案内される。少し歩くと待機室や操縦室などがある。
物珍しくナデシコはキョロキョロと辺りを見回した。
「すごい…見たことないものばかり…」
その様子にベポが嬉しそうに見つめていた。
「この先がね、おれ達の自慢の場所の1つなんだ。」
扉が開くとナデシコは目を見開き震えた。
心電図にたくさんの注射器や冷たい手術台、その他あの研究室で見た事あるものばかり。
その光景にだんだんと心臓が早くなり呼吸が分からなくなる。
『痛い!お願い…やめて!』
『脳波に異常は?』
『特に問題はないです。』
『では、次はこうしよう。』
『いやぁぁぁ!』
息が整わなずハァハァと呼吸が荒くなり目眩がする。
「おい、大丈夫か?」
ローが慌てたように駆け寄ってきた。