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【東京卍リベンジャーズ】One Heart

第2章 参謀の仕事


寝起き以上に頭がぼーっとする、体重いし、何より腰が痛い。


……え、アタシ今日こんな腰の痛み抱えながら愛美愛主んトコ行かなきゃいけないの?


「ふがー」


「この野郎……」


アタシは、自分の隣で呑気に眠ってるマイキーのほっぺをキュッとつねった。


「うぅ…?」


マイキーが目を覚ます前にパッと手を離す。


アタシはベッドから降りて、キッチンに向かった。


水を一杯飲んでから、着替えを持ってお風呂場に向かう。


ベタつく体をシャワーで流してたら、だんだんと頭が覚醒してきた。


「!…ん?」


鏡に映る自分を見て、アタシは違和感に目を凝らす。


「あ⁉︎」


自身の首の左側に、昨日までは無かったハズの赤い痕を見つけた。


「いつのまに……」


真っ最中は気付かなかった……多分アタシの意識がなくなった後で、マイキーが残したんだろう。


「痕つけンなっていつも言ってんのに…!」


お風呂から出て、赤い痕に絆創膏貼りながら、アタシは溜息を吐いた。


服着ても隠れない絆創膏、この下に何があるかは、見る奴が見れば一目瞭然だろう。


「……まぁ、愛美愛主のヤツら挑発できていいか」


最終的にはこんな考えに落ち着く、アタシも大概だなと思った。


朝ごはん作って食べて、身支度整えて、アタシはまたベッドの方へ戻る。


「まーんーじーろー」


「んん…」


アタシがマイキーの肩に手を置いて揺さぶると、マイキーは顔を顰めながら、その目を薄っすらと開いた。


「アタシもう出るからね。ちゃんと起きて朝ごはん食べるんだよ」


「んー…」


ぼんやりとした目でアタシを見て、マイキーは両腕をフラつかせながらアタシへと伸ばす。


アタシがマイキーの顔の横に手をつきながら自分の顔を近づけると、マイキーはアタシの首に両腕を回してギュッと抱きついた。


アタシはベッドについた手に力を入れて、反対の手をマイキーの背中に添えながら、マイキーの上体をゆっくりと起こす。


「ほら、起きたら離して」


「和月がちゅーしてくれたら起きる」


「もう起きてんでしょーが」


「起きてねぇ」


間抜けな事言いながら、マイキーは甘えるように、グリグリとアタシの肩に頭を擦り付けた。


あんま裸のままくっつかないで欲しいんだけど……


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