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【東京卍リベンジャーズ】One Heart

第2章 参謀の仕事


「ケンチン、タケミっち呼んでくれた?」


「おー。ここ来る前に連絡したから、もうすぐ着くんじゃねーか?」


そこへ、「マイキー」と声がかかった。


目を向けるとそこには、弐番隊隊長・三ツ谷 隆が居て、その後ろには緊張した様子のタケミっちの姿。


三ツ谷はタケミっちをマイキーの元まで案内して来てくれたみたい。


「三ツ谷、お疲れ」


三ツ谷はアタシを見て、「うわ」と失礼な声を出す。


「何よ」


「ユウ……オマエ、髪グシャグシャになってンぞ」


「あっ、直すの忘れてた!」


はっず!


アタシがバイクの風圧で崩れた髪を結び直してる横で、マイキーがタケミっちにニッと笑いかけた。


「よう、タケミっち。悪ィな、急に呼び出して」


タケミっちは、今のマイキーの姿に圧倒されてる……というか、見惚れてるような様子だった。


アタシは、そんなタケミっちの後ろに、可愛い女の子の姿があるのを見つける。


「あれ?ヒナちゃん?」


「こ、こんばんは…」


タケミっち同様緊張した様子で、タケミっちの彼女の橘 日向ことヒナちゃんは、アタシ達に向かってペコッとお辞儀をした。


「オマエ、なに彼女(ヨメ)なんか連れて来てんだよ」


「スイマセン、こんなになってるなんて思ってなくて」


頭を掻きながら謝るタケミっちを見て、アタシは眉根を寄せながらドラケンを見上げた。


「ケン、アンタちゃんとタケミっちに〝東卍の集会〟って伝えたの?」


「マイキーが伝えず誘えっつったから言ってねぇよ」


「だって、集会って聞いたらタケミっち、ビビって来ないかもって思ったんだもん」


なんて勝手な理由だろう。


「あっ、ヒナちゃん。この前はゴメンな。タケミっち試す為とは言え脅かして」


「あっ、いえ、全然大丈夫です‼︎」


膝を折って身を屈めながら謝るドラケンに、ヒナちゃんは緊張しながらもハッキリと答えた。


「ホンットにごめんね、ヒナちゃん。この総長(バカ)のせいで、またタケミっちとのデート邪魔しちゃって」


アタシがヒナちゃんに謝りながらマイキーを睨むと、マイキーはプイと顔を逸らした。


この野郎、「オレ悪くねーし」とか思ってんだろうな。


ドラケンが、駐車場の端、柵を背にたむろしてる女の子達の方を見た。


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