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【東京卍リベンジャーズ】One Heart

第5章 8月3日


騒ぐのはダメなんだけど、無理もないか……ドラケンが助かって、みんな嬉しいに決まってる。


「あ、どうしよう‼︎こんな時間だ‼︎0時過ぎてる」


携帯に表示された時刻を見て、ヒナちゃんが焦ったような声を出す。


「もう8月4日じゃん」


「え?もう…8月4日…?」


エマが「8月4日」と呟いたのを聞いて、何故かタケミっちはその場で立ち止まった。


(ナオト…乗り切ったぞ。8月3日が終わった…)


「?」


アタシが不思議に思って見てると、タケミっちはその場に膝をつく……両手を強く握り締めて、打ち震えてた。


一瞬、どこか悪くなったのかと心配したけど、よく見ると顔は笑ってるから、杞憂だったとホッとする。


(〝ドラケンを守る〟ミッション成功だ!!!)


タケミっち、また時間差で感動が来てんのかな?


アタシは視線を東卍に戻して、マイキーの姿を探した。


けど、居ない……まだ戻って来てないみたい。


「まったく……」


アタシは一つ息を吐いて、マイキーを探す前にエマとヒナちゃんの元に向かった。


「エマ」


「ん?」


「電話してタクシー呼んで、ヒナちゃんとタケミっちと一緒に帰りなよ。歩いて帰んのは危ないから」


アタシはポッケから財布を取り出して、「ハイ」とエマに手渡す。


「またユウは……そうやってお金ポンポン出す」


「こーんな可愛いコに夜道歩かすワケにはいかないもん」


呆れた顔をするエマに、アタシはヒラヒラと手を振って笑った。


「ちゃんと家まで乗って帰るんだよ?」と言い置いて、アタシはクルッと踵を返して歩き出す。


「ユウこそ、ちゃんとマイキーに送らせなよねー」


「はーい」


背中越しに返事をして、アタシはそのまま病院の方に戻った。


マイキーを探して、歩き回る。


院外には出てったハズだから、もしかしたら裏の方に居るのかもしれない。


そう予想して、アタシは敷地の渡り廊下を進んでく。


「……あ。」


病棟裏の壁にもたれる、マイキーの姿を見つけた。


「ん?あっ」


「!」


後ろから声がして振り向くと、そこには何故かタケミっちの姿。


タケミっちもマイキーを探してた様子で、マイキーとアタシを見つけてこちらに駆け寄ってきた。


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