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【東京卍リベンジャーズ】One Heart

第5章 8月3日


ムーチョ、スマイリー、場地ら隊長を始めに、副隊長達、隊員達……東卍の勢力が到着した。


「オマエら…」


「おっそいのよアンタら‼」


表情を明るくするマイキーの横で、アタシは指差して場地達に怒鳴る。


場地は、長い髪をひとまとめにしながら、「ああ⁉︎」とアタシにキレた。


「テメーユウ!それが態々来てやったオレらに対する態度か⁉︎」


「参謀のアタシが呼んでンだから、もっと早く来なさいよ‼︎」


「こちとら隊員キッチリ揃えて来てやったんだぞ⁉︎偉ぇだろーが、褒めろ‼︎」


「それはありがとう‼︎よくやった‼︎」


サムズアップするアタシに、場地は「怒んのか褒めんのかどっちだ」と顔を顰めた。


アタシは、そんな場地の反応は無視して、半間の方に視線を戻す。


「みんなのお陰で、やっとまともに戦える」


アタシがそう言うと、場地は愛美愛主に目を向け、いつもの不敵な笑みを浮かべた。


「東京卍會、勢揃いだバカヤロウ」


「どいつから死にてぇ⁉︎」


愛美愛主に笑顔で凄むスマイリーの横で、ムーチョがギロッとペーやんを睨む。


「ペー‼︎テメーはまず殺す‼︎」


「くっ」


東卍の到着に動揺してたペーやんが、そこで初めて後退った。


ガシッ


半間が、その背後から後頭部を押さえて、ペーやんが退がるのを止める。


「楽しくなってきたじゃんかよ」


(ヤベぇ‼︎もう何人いるかわかんねぇぞ‼︎)


その時、地面に腰を下ろしてたドラケンが、ゆっくりと立ち上がった。


「ケン!アンタは動いちゃ……」


「ジッとしてられっかよ。祭りの日に大乱闘…血が踊るじゃねぇか」


(ドラケン君‼︎)


ドラケンがマイキーの、アタシとは反対側の隣に立つ。


「なあ?マイキー‼︎」


「ハハ」


「もう…」


マイキーまで笑うのを見て、アタシは一つ息を吐きながら、ドラケンを止めるのを諦めた。


「ケン、無茶だけはしないでよ」


「ああ」


バシャッと水音を立てながら、マイキーが最初に走り出す。


「行くぞオラぁあ!!!」


東京卍會(アタシたち)はマイキーに続いて、一斉に敵に向かって走り出した。


「やっちまえ!!!」


半間の掛け声で、愛美愛主の隊員達もこちらに向かって走り出す。


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