第5章 初めての。買い物編
今日はショッピングモールで集合してみんなで買い物
服装とかおかしくないかな…
あぁ…なんだか緊張する…
思ったより早く着いてしまった。
集合は11時なのに今は10時20分
まだ誰も来てないなぁ…
男の人「きみ、1人で来たの?」
え、だ、誰だろう…
芽依「…えと……」
男の人「そんなに怖がらないでよ!おれ、友達と来てんだけど、今待ってて暇なんだよねぇ」
待合中って人に話しかけるものなんだろうか…
男の人「だからさ、友達来るまで一緒に遊ばない?」
芽依「わ、私も…友達まってて…」
男の人「そうなんだ!じゃあその友達もあとで俺らと一緒に遊ぼうよ!だからそれまでさ…」
と言われて手を掴まれた
失礼だけど正直ちょっと怖い…!
こんなこと初めてで…ど、どうしよう…
芽依「で、でも…待ってないと…」
怖くてあまり声が出ない
男の人「なに?」
男の人が顔を近づけてくる…
ち、近い…!
男の人「やっぱり可愛いー!一緒に居よーよ!」
と言って肩を組まれる
怖くて体が固まる…や、だ…
「芽依?」
芽依「ち、力先輩…!」
男の人「なんだよ、知り合いか?」
縁下「部活仲間だけど、そっちは?」
男の人「彼氏だけど?」
芽依「彼氏じゃなっ…」
縁下「違うっていってるじゃん。俺達、これから用事あるから。」
と言って手を引いてくれた。
なんだか力先輩の顔が怖い
後ろから、「なんなんだよ」って声が聞こえるけど無視している。
ちょっとはなれて
縁下「大丈夫?」
さっきの怖い顔は嘘のように優しい顔で心配してくれる
芽依「だ、大丈夫です。ありがとうございます。」
縁下「はぁーーっ、良かったぁ。早く着いたなって思ったら芽依絡まれてるし。」
芽依「ちょっと怖かったけど…力先輩が助けてくれたので。」
安心したら体から力が抜けた
縁下「芽依は可愛いんだから気をつけないとダメだよ?」
芽依「今までこんなこと無かったので…」
出かけることもあんまりないけど。
縁下「でも、気をつけないと。ま、俺一緒にいるから。」
力先輩も大地先輩みたいな包容力があるなぁ…
一緒にいるだけで安心する…