第4章 2人の復帰
そして、自主練の時間になった
西谷「おぉ!芽依〜!翔陽達の自主練に付き合ってからでいいか?」
芽依「!大丈夫でーす。」
急に名前で呼ばれたからびっくりした…
西谷先輩は翔陽達になんのことですかと責められている
芽依「お疲れ様です。スガ先輩。」
ドリンクを渡しながら言うと
菅原「お、ありがと。…西谷達の話だよな…」
と言ってスガ先輩は話してくれた。
ある試合で旭さんのスパイクが完全に止められたこと…
それで西谷先輩と旭先輩が喧嘩になってしまったこと…
その原因は自分がトスを旭先輩に集めすぎたからだということ…
その話をするスガ先輩はとても悲しそうで…
思わず抱きしめた。
菅原「えっ!?//////」
芽依「そんなの、スガ先輩のせいじゃないじゃないですか…!」
目頭が熱くなる。
だって…私がスガ先輩の立場だったら2人が居なくなったのは…って自分を責めてしまうだろう…
なのにこの人はずっと1人で待ってたんだ…
芽依「スガ先輩は旭さんの事…信じてトスを託しただけじゃないですか…。でも、相手が強かっただけで…」
菅原「頼ったことが、旭の重荷になったんだよ…だから…」
芽依「頼られて嬉しくない人なんて居ないと思うんです…。
その時は相手の強さが凄すぎて、頼られてる事に気づけないだけで」
菅原「…俺、また皆でバレーがしたいんだ…っ」
芽依「スポーツって、やればやるほど強い人にあたって、もう無理、諦めたいって思うと思うんです…。私も諦めるのが普通だと思ってました。
でも、このチームに入って違うんです。皆全然諦めないし、めげない。このチームなら支え合えるんじゃないですか…?」
菅原「俺じゃダメだったんだ…」
芽依「皆がいるじゃないですか!それに…スガ先輩が折れそうな時は…私が支えますから…!」
スガ先輩がパッと顔を上げてこっちを見る
や、やばい…なんか語っちゃったし、偉そうだったかな…
菅原「…何泣いてんだよっ(なでなで)…じゃあ今だけ…甘えさせて」
スガ先輩が弱々しく抱きしめてきたので、私は優しく頭を撫でた。