第4章 2人の復帰
放課後
先生に頼まれ事されて遅くなっちゃった…急がなきゃ…!
あれ?体育館前に誰かいる…?
近づくと、思ったより大きな人で少しビビる。
芽依「あ、あのぉ…」
?「え!…ご、ごめんなさい!」
芽依「ひっ…いや、…新入部員…ですか…?」
明らかに年上に見えるけど学生服来てるし、もしかしたら1年生…?
は、ない気がするけど、見てたなら、案内しないと…!
?「いや、ちがくて…」
芽依「?…なら、お友達に用事とかですか?…呼びましょうか?」
?「あ、ありがとう。でも違うんだ…」
???
じゃあなんだろう…どうしよう…
?「あ、ご、ごめんね。俺行くね。」
芽依「え…あ、はい。」
と、見た目は大きいけど思ったより優しそうな人は帰って行った。
誰だったんだろう…
ガラガラガラ…
芽依「遅れてすみません。」
菅原「日直にしてはちょっと遅かったなぁ。意外と不器用?」
芽依「むぅ……」
菅原「冗談だべ笑。なんかあった?」
芽依「いや、体育館覗いてる人いて。」
菅原「絡まれたのか?大丈夫だったか!?」
芽依「え?全然。怖そうだったけど、優しそうな人でしたよ。てゆうか、スガ先輩過保護すぎますよ笑」
菅原「それどんな人だよ笑」
芽依「んー、体が大きくて、お団子結びで、あと、あごひげありました。正直、制服来てなかったら、高校生に見えない…」
菅原「それ、旭だよ笑。旭に芽依がおじさんって言ってたって言ってやろ〜笑」
芽依「や、やめてくださいよぉ!もぉ!」
菅原(怒った顔も可愛い…)
ん?旭…旭…
は!今朝西谷先輩が言ってたひとだ!
旭さんが戻らないなら戻らない…
2人になにがあったんだろう…
芽依「あの…スガ先輩…。」
菅原「ん?なんだべ?」
芽依「西谷先輩と旭先輩って…なにがあったんですか?」
菅原「あぁ〜。…ちょっと長くなるから、最後、自主練になってからでいい?」
芽依「あ、はい。」
さっきまでちょっと巫山戯ていた先輩の優しい顔が一気に暗くなった気がした。