第2章 入学と出会い
コートの中がザワザワしている…
そして、影山君が日向君をせめた
日向「でも今の成功だろ!?なにが悪い!」
えええ、でも、普通そんな事…怖いし…
それに、さっきまで喧嘩してた相手なのに?いや、無理だよね…
日向君ってほんとに……
理解不能…
でもそれから懲りずに何本もミス…それに顔面に2回も…やっぱりまぐれだよ…
なんでそんなに頑張れるんだろう…でもそろそろ諦めて、田中先輩がアタック打ったりするかな…
月島「理解不能…さっきのはまぐれだろ。なのに懲りずに何回も。」
月島君もそう思うよね…やっぱり…
澤村「でも、日向はまた何回でもボールを見ずにとぶんじゃないかな。確かに理解不能だよな。他人を100%信じるなんて、そう出来る事じゃないもんな。しかも、因縁の相手なのにな。」
えっ…澤村先輩はそう思ってないみたい。
日向君のことが分かるの?でも私の経験上、やっぱりそんな事はないと思ってしまう…
ヒッ!…日向君の様子が…いつもより、なんて言うか“希薄に満ちている”
月島君もそう思ったのか、山口君をブロックに呼んだ。
そしたら、日向君はブロックの前のレフトからライトへ方向転換して走って…“躱して”そして飛んだ
バシッ!
バンッ!
影山君のトスは日向君の掌に吸い込まれて、スパイクが決まっていた…
えっ…成功…した……!
もう無理だと思ってたのに…
普通の人ならもっと早く諦めてる…と思う…
でも…でも…!
すごいすごい…!!!
そこから、何度もその速攻は成功して、菅原先輩も喜んでるみたいだなぁ…
菅原先輩のアドバイスがあってこそのでもあると思う。
澤村先輩も諦めないって言ってたし、やっぱり先輩って凄いなぁ
そこからは…
月島「ちょっと、これ持ってて。」
月島君も上着を脱いで本気モードの様だった。
私も、あの2人の速攻はすごいと思ったけど、やっぱり月島君と山口君には負けて欲しくなくて、2人が勝つために願って手に力が入る。
無意識に月島君の上着をに力強く握っていた。
菅原「そんなに握って、月島達に勝って欲しいの?」
芽依「えと…はい。……仲良しだと…思ってるので…」
あっ…でも、話してくれるだけで仲良しとか言ったら2人に失礼かなぁ
むむむ…
菅原(仲…良しなのか?困った顔して…
でも、それなら俺とも…って何考えてんだ俺!)
