第2章 入学と出会い
月島「そーゆー、いかにも純粋で真っ直ぐな感じ、イラッとする。」
うわぁ…月島君、日向くんの事苦手だって言ってたもんね…
私の周りにも日向君みたいな人はいなかった。
周りが落ち込んでいる時、その人が居ると暗かった空気が明るくなる感じの…
月島「気合いで身長差は埋まらない。努力で全部何とかなると思ったら大間違いなんだよ。」
と言って月島君がサーブを打った。
私も月島君の言う通りだと思う…最初はみんな頑張ろうと思っても、ちょっとしんどかったり、面倒くさかったり、痛かったりするとすぐ諦めちゃうんだ…
やっぱり部活とかってそんなもんだよ…
日向「影山っ!………いるぞっ!!」
えっ!と思った瞬間日向君の方にスパイクが上がり、日向君がそれにかすった。
私もびっくりしたけど、皆もビックリしているみたいだった。え?サインとかないの…?
日向「あっぶねぇー。空振るところだった。…アウトだけど。」
影山「お前何をいきなり!」
日向「でもちゃんとボールきた!」
えっえっ…!?速攻ってサイン出してやるもんじゃないの?ちょっと意味が…
んん〜…日向君の声を聞いてから影山君が速攻に合わせたとしか考えられないけど…有り得るのかな…
日向「俺にとってはどんなトスでもありがたぁーいトスなんだ!だから、俺にトス、持ってこい!」
その後、ちょっと日向君と影山君が揉めてから、月島君が影山君を挑発した。
日向が答えると、月島君がまたその身長だったらスパイカーには向いて居ないとバカにした。
日向君…なんでそんなに一生懸命出来るの…
バレーってそんなに面白いもの?好きになれるものなのだろうか…
でも確かに春高バレーの選手はキラキラしてたなぁ…でもあれはテレビの中の話で、現実なんてそれなりにやるのが部活ってものなんじゃないの…?