第2章 入学と出会い
試合中に呼ばれてたから、王様君が影山君で、オレンジ頭君が日向君だとわかった。
てゆうか、見方も置き去り…?どういう意味だろ…
んーーーなんだろって考えていたら王様君のサーブのターンになった。
ドドッ!
バッ
めっちゃはやいっ!とおもったら、澤村さんが綺麗にレシーブした。
すごい…!あんなに早くて怖いサーブをあんなに綺麗にレシーブするなんて…!
そして山口君がスパイクを決めた。山口君もすごいなぁ…!
澤村「何点か稼げるかと思ったか?吐出した才能は無くても、2年分、お前らより長く体に刷り込んできたレシーブだ。簡単に崩せると思うなよ。」
うわぁ…かっこいい…!流石主将ってかんじだなぁ…!!
月島「ほら王様!そろそろ本気出した方がいいんじゃない?」
またそれっ…!意味わかんないし、煽り過ぎだって…!
日向「なんだお前!この間から突っかかりやがって!王様のトスってなんだ!」
あ、…でも私も知りたいかも。
月島「君、なんでこいつが王様って呼ばれてるかしらないの?」
日向「ん?こいつがなんかすっげぇ上手いから、他の奴らがビビってそう読んだとかじゃないの?」
月島「あははっ。そう思ってる奴も結構いると思うけどね。」
日向「ん?」
月島「でも噂じゃあ、コート上の王様って異名北川第一の奴らがつけたらしいしじゃん。王様のチームメイトがさ。意味は…自己中な王様。横暴な独裁者。噂じゃ聞いたことあったけど、あの試合をみて納得がいったよ。横暴が行き過ぎてあの試合ベンチに下げられてたもんね。」
日向、田中「えっ…」
月島「クイック使わないのも、あの決勝のせいでびびってるとか?」
本当月島君言い過ぎっ…流石にそれは言っちゃダメなやつじゃないの…?
田中「てぇめぇ!さっきからうるせんだよ!」
澤村「田中。(首を横に振る)」
田中「〜〜っ」
月島「せっかくトス上げても誰もとんでないんじゃっ」
影山「あぁ、そうだ。ふぅ…トスを上げた先に誰もいないつーのは心底怖ぇよ。」
日向「でも、それ、中学の話でしょ?俺にはちゃんとトス上がるから別に関係ないっ。」
えっ…よく今のタイミングでその反応…。
同情…とかじゃないの普通…。
日向「それより!どうやってお前をぶち抜くかだけが問題だ!」
みんな笑ってる…。
え、何も解決してないのに?日向君なんか凄いな…
