第2章 質問
「まぁ···私は太宰さんの伴侶ですからね」
「···気にならないの?」
「何がですか?」
「スパイ」
「マフィアには良くある事ですからね」
「怖くないの?今まで話していた人が実はスパイだって事」
どくん
(まるであの人の事を話してるみたい···)
私が話す人全てスパイ···??
「そうですね···お話していた人がスパイだったら悲しくなります」
「そのスパイの人にも笑うの?」
「私は太宰さんと違って人間ですから····笑ってお話しちゃいます···もう寝ましょうか」
(話そらした)
「天音」
カチッ
「はい?···っ」
···チュ
「スパイだろうと何だろうと、こんな事するのは天音だけだから」
15歳が背伸びした