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体は子供頭脳は大人 僕、五条悟(4歳)

第3章 目覚めろッ!母性!


悟に掛けられた呪いは自然と解呪を待てば良い…という事で、どうせ私は寮で悟と同棲していたのだから、と小さくなってしまったこの悟の世話を任される事となってしまった。
当然、記憶も退化して幼児時代に遡ってる小さな子供に任務は任せられない。従って悟が幼児化してる間は特級呪術師がひとり減る状態。
しかもこの呪いははっきりといつ解けるなんて分からない。

硝子曰く、「呪いを掛けた呪霊を祓ってるからね、それが薄れていくのを待つしか無いんだよね。今がこれだから早くても明日、明後日って所だと思うよ。そんな何年も掛かるモンじゃないと思うから……頑張れよ」と、抱っこする私に近付いて悟の頭をぽん、と撫でて覗き込んで言ってた。

まあ、隠し子疑惑は晴れたから問い詰める事は無くなったから拳でのオラオララッシュはなくなったから良いけどさ、問題がこの小さな悟との共同生活って事。服は一着しか持ってない、緊急で伊地知が買ってきたらしいから。
時間的にもドタバタしててとっくに放課後。空の教室に荷物を取りに行って私は車の鍵を借りて車庫の方へと向かってる。とりあえずは服を買わないと。子供は汗っかきだって聞いてる。

私の今の服装を見れば制服。だからって私服に着替えるのにここから寮の自室に戻るの面倒くさいし……このままで良いか。悟と一緒に買い物に行って数日分の服買って、その足で外食もしておこう。
繋いだ手の中の小さな手の坊や。この小さな悟も結構わがままそうで好き嫌いありそうだし。人参とかピーマンとか子供の嫌いあるあるしそうだなあ…。

「……ねえ、おねえさん。どこに行くの?」
『ん?えっと、悟…君のお洋服買いに行くのと、外でご飯食べようかなって』

見上げる悟は「ふーん」とあまり興味が無さそうで、されるがまま着いていってやるかという雰囲気で。
大人の懐きすぎた子犬みたいな彼とは違いクール過ぎる少年の態度に、肉体が反転してるのでは?とさえ思えてしまう。普段の逆コナン君な悟こそ今の彼に宿る精神で、今のこの子こそ大人の悟に宿る精神では……。
車を前にしてぴた、と止まる悟の足。少年は私を見上げる。

「今、おねえさんなんか失礼な事考えなかった?」

『いーえそんな事考えてないですよ?ほら、悟君車に乗って、後部座席!』
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