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体は子供頭脳は大人 僕、五条悟(4歳)

第2章 私、保護者になる(任務)


「悟が出張から急ぎで帰る途中ついで感覚で報告にない呪霊を祓ったらしいんだが、その時に術式を掛けられたらしくてな……、悟はおよそ四歳ほどにまで縮んでしまった。発見時のその子の服はぶかぶか、五条悟の服に包まり探しに来ていた伊地知に発見されている。その子は紛れもなく悟本人だ」
「そう。迎えに行ってた伊地知が急いで服買って来て五条を抱えて高専に連れ帰った。当初の任務とやらかした事の報告もしていたらしいから、その子はちゃんと大人の、」

硝子が話してる最中にぎゅうぎゅうとしがみつく悟く……悟。

「あの前髪のオジサン達が俺に変な事しようとしてるんだ!早く俺を抱えて逃げて!」
「ぐっ、う…!」

袈裟の胸元をがっしり掴み呻く夏油。瀕死に更に瀕死を重ねてる、オーバーキルだコレ…。ふざけ合いじゃなく、確かに同年代が若い状態でオジサンだと言ったら精神攻撃だろうな…、と自分に当てはめる。
しがみつく悟は私の耳を掴んだ、と言っても本気じゃないとは思うけれど。

『いだだだ、痛いよ、悟』
「悪い大人に俺を渡す気っ!?おねえさんっ!」
『いでで…、硝子さんこれ本当に大人の悟の記憶あります?やんちゃ坊主にしか見えないんですけどっ!』

暴れる悟を見て訝しむ硝子。おかしいな…?という疑いの目で悟を観察してる。

「帰ってきた時はいつもの五条だったんだけど………」

頭をぽりぽり掻いて夏油を見て、戦闘不能な状態だと判断した硝子は学長の方を見た。夏油は今はそっとしてあげた方が良いと思う…。
学長も私にしがみつき、耳を引っ張ったり背をばしばし叩く悟を観察してる。

「幼児退行が脳までしたのかもしれないな……」
「通常運転って事です?私にはコレ、演技にも見えますけどね……まあ、なんにせよ」

硝子はギシッ、と椅子に座り直して悟の背を指差した。「しばらくは面倒を見てやってくれ」と、今回は治療でもなく私は急な育児というミッションを課せられてしまった……。
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