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体は子供頭脳は大人 僕、五条悟(4歳)

第5章 目覚めんなッ!母性!


『悟君は何を頼むの?私が一緒に頼むから教えてくれる?』

お子様メニュー表の他にグランドメニューを引っ張り出す悟。
メニューを見て、「これとこれ」と指差すのはお子様カレープレートと、グランドメニューからストロベリーパフェ。お主、しっかり食うやんけ。子供の胃袋の容量舐めてたわ。

「お待たせしましたー、ご注文をどうぞー!」

やって来た女性店員がにこやかに接客を始める。
私は自分の頼むものと悟の頼むものを伝えたいのに、まさかの悟がお子様ランチ…いやディナータイムだけどそんな人参とか好き嫌いする子向けにみじん切りにして入れられてるようなメニューを頼むってギャップに心がやられて言葉が上手く出ない。
震える手でメニューをそっと開く。

『これと、これとこれ……これを、お願いします……』
「はい!五目あんかけ焼きそばとシーザーサラダ、お子様カレープレートとストロベリーパフェですねっ!」

語彙力が死ぬ中に私が出来ることは指を指すくらいだ……、と注文を終える。心配げに、または呆れた視線を机を挟んだ目の前から貰う中で注文を聞き終えた店員が背を向けて去っていく。

「もうおねえさんの事、おかあ……ウン。親としての呼び名を言ってないのになんで瀕死になってんの……」
『走り出した衝動はもう止まらないもんだよ……』
「……StarDust?」

割と空いてる平日のファミレスだったという事もあり早めにやって来た食事。
いただきます、と食べ始めてもりもりと食欲のある悟が食べるのをほっこりとしながら私も食べ、そして携帯を手に写真を収めていく。地上に舞い降りた口の悪い天使がここに居るわ…、と保存していった。頬を膨らませてるのかわいー、口元わんぱく汚れもかわいー…紙ナプキンで吹くと空気でちょっと膨らむ頬もまたよきかな。
私が食べ終わる頃でも目の前で食べてる、食べる速度の遅い悟。カレープレートは完食してるんだけれど、パフェの進みが遅い。

「そんなに食べられないもんなんだね…」
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