第6章 パーティーを抜けて出久くんと深夜のスローダンスをする話
「君といると、本当に危なくなるっ…んむ♡」
心まで見透かすような緑の瞳がとても綺麗で、またときめかされる。慣れない体位で、しかも重くないかと若干心配になるが、緑谷の深いストロークとキスによって気なんてすぐ逸らされた。
グチュ♡グチュ♡ジュルジュル♡♡
『ふぅ…♡んむっ、んぁ“♡♡はあん♡』
「はぁっ…♡ねぇ、密ちゃん……僕のこと、好きって言って…」
『んんっ、あ…♡そ、それはっ…』
額と額がくっつき、二つの視線が合わさる。惚けた表情の緑谷はその後、ただ「お願い」とだけぼやいて、蕩け切った中を優しく掻き回した。
『やっ…だめぇ♡いえな、あぁ♡♡』
「…お願いだ」
本当は駄目だと理解出来ても、そんな切なげな声色で言われて、断れる訳が……。せめて滑り落ちないように両腕と脚をガッチリと背中に回してあげると、秘多の口がゆっくり開く。
『うっ…ん♡す、すき…♡』
これは演技でも、友達としてのお願いでもなんでもない…、純粋に自分の気持ちだ。目の前の、ずっと恋い焦がれ続けた人に、今夜だけは隠すのも、抑えるのも、装うのも…、全部忘れてしまおう。
溢れ出る想いに居た堪れず、緑谷のしなった髪に指を絡ませながら秘多は更に言葉を続けた。
『すき……♡好きです、君のこと……♡』
「っ…!!もう、一回っ……言って?」
『あっ…♡♡出久くん…すきっ、ずっと…大好きっ♡』
一生懸命に伝えてくれる秘多の言葉に、緑谷の身体が歓喜に震えた。ずっと前からそう言って欲しかったと、あらゆる気持ちが溢れ出そうになる。正直、もう泣きそうになるくらいだ。
声を潜めながら色んな場所に出かけて、やっては駄目だっていうことを一緒なら容易く出来てしまう…。そんな不思議な力を秘める友人に、彼は嬉しそうに微笑みかけた。
「僕も、好きだよっ……」
快楽に浮かされつつ、涙を溜めている秘多の目尻に軽く口付ける。ぐちゃんっと大きさと熱が増した男根を下から執拗に膣内を嬲ると、彼女の表情が歪みより乱れさせた。
全身で媚び、好きと連呼していて欲しくて、子宮口へと押し込むようなピストンで狙い打っていく。竿が抜かれる度にとろみのある汁が名残惜しげに糸を引いてはまた絡まる。