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緑谷出久と裏の青春をするシリーズ

第6章 パーティーを抜けて出久くんと深夜のスローダンスをする話


味わうように、ゆっくり絡み取られる感じがより身体を火照らせる。ちゅくちゅくと粘膜同士が立てる音にも精神がくすぐられ、くぐもった吐息を漏らしてしまう。

『んっ…!ふぅ…♡』

綺麗に纏められていた髪が飾りごと崩れ、サラサラな生地で仕立てられたドレスも緑谷の手付きによって乱される。一旦長いキスから解放され、彼に見下ろされると、自分の喉が大きく鳴ったのが分かった。

それ、正義のヒーローがしていい顔じゃないっ……。無意識なのか、ギラ付いた目付きで軽く舐めずりする彼の姿があまりに背徳的過ぎてもうヤバいどころじゃなかった。

『まっ、て…っぁ♡出久くん、あのっ…まず、シャワーを…』
「ねぇ、一緒に浴びていい?一瞬たりとも傍を離れたくないんだ」
『っ……、うん…』

そんなことを要求されて、首を横に振れる訳なかった。なすがままに身に纏った物を全て取り払われ、シャワールームへと運ばれる。本当はスーツ姿をもっと眼で愉しみたかったが、彼の性急さからして、きっとそれは叶わないだろう。

シャァァァーーーー

『はぁ…♡あん、あぁ”っ…♡』

お湯の蒸気で曇り掛かった浴室の中、頭上のシャワーからは水が落ち、雨のように音を立てる。髪から水滴を滴らせた両者が熱烈と顔を見合わせると、存在を確かめ合うようにキスを交わした。

濡れたタイルで滑り落ちないよう緑谷が後ろから支えてくれているとはいえ、何本か入っている指で膣壁を刺激されると、足元がどうしてもふらついてしまう。

「もう、挿入れていい…よね?」

発情した雄みたく、ふーふーと項に掛かる荒い息遣いを聞いているだけで、指が埋め込まれた蜜壺が収縮を繰り返す。ずっと胸と陰部をしつこいくらい焦らすように愛撫されて、もう早くっ、早くきて…と、自身の身体が悲鳴を上げていた為、秘多はすぐに頷いた。

捕食される覚悟は出来てる、だからもうっ……。

『おねがいっ…、挿入れて…♡』
「ふっ……おねがい?♡」
『お、おねがい、しますっ…いずくくん♡』

良い子だねと低く囁かれ、耳たぶを食まれた。自分とこうしている時だけアンチヒーロー、もしくはヴィランか…。そんな少年の一面を、きっと自分以外まだ誰一人として知らない。
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