第1章 学校すっぽかして出久くんとちょいとエチエチする話
キスされたっ…!秘多さんに。
『……』
再度なにか言おうとパクパク動いている愛らしい少年の唇が眼に入った瞬間、秘多は抑え切れずソコにまた口を寄せた。
「んっ…」
カサついた表面がしっとりした方に寄って微かに湿る。夢を見ているかのようで現実味がない。緑谷もヤケクソではあるのの、自ら唇を押し付けて吸い付く。一口だけ頂くつもりが、触れてしまえば不思議ともっと欲しくなるのをボーっと感じながら粘膜同士を絡め合わせた。
『メロンソーダの味』
「っ……!」
『出久くん』
「な、何…?」
『名前、呼んで欲しいな』
「へ?……密さん?えと、密ちゃん?」
『…ふふっ』
拳に添えられている秘多の手を今度は自分が握る。
…ーー
クチュクチュ…ちゅっ♡
『んっ…ん…♡』
くぐもった声と湿ったリップ音が個室の沈黙を掻き消す。近くに誰かいるかもしれない所でこんなことをして良いのだろうか?でも、気持ちいい…。緑谷はそう遠く思いながら交りを深めた。最初は何方も初々しくぎこちなかったが、舌を絡ませていく内になんとか呼吸を合わせられるようになった。
それがかなりマズイのだと、内心悲鳴をあげていた緑谷はマットに横になって彼女と抱きしめ合っていた。密着し合っているのだから、当然秘多の胸が押し当てられる。それだけで男の象徴たるアレには十分刺激が強すぎて、証拠に学ランのスボンのチャック部分がテントみたく張っているのが分かる。少し身を引こうとするものの、それを許さんと秘多はさらに寄って来た。
「うっ……、密、ちゃーー」
呆気なく脚の間に滑り込まれた膝が熱を揺さぶる。触れていた唇が離れ、積極的な彼女の首筋にハァハァと息が掛かった。
『はぁ…♡出久くん、触って』
背中に廻された片手が離れて、緑谷の手を掴むと自ら制服の中に招き入れた。下着越しでも分かるくらい暖かく柔らかい胸の膨らみを揉まされた途端に、彼の全身が酷く強張る。
「へ、ぁっ……」
コレが女の子のお、おっぱ…おおおおっぱいっ!一瞬情けない声が出たが、それさえ愛らしいと秘多が微笑みかけて来るから行為を許してしまう。感激のあまり緑谷の大きな手がピタリと乳房に収まると、指先の強弱を変えながら揉みしだいた。