第5章 雨の良い雰囲気を激情した出久くんと秒でブチ壊す話
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『ふぁ、あぁ♡ん…ぁん♡』
ゆったりと揺さぶられる度に、蜜壺から粘着質な汁が弾き飛ぶ。だがそんな小さな音でさえ雨音のノイズで掻き消すことは出来ない。緑谷の動きが速くなり、汗が吹き出る。
ここに来て結構な時間が経ったのにも関わらず、空はずっとご機嫌斜めだ。自分たちを長く留める為に、天がそう仕組んだとか?素直、それはそれでありがたいかも…。
ズプッズプッズプッ♡ズチュ♡ズチュ♡
「は…っ、どう…?♡密ちゃんっ、あっ」
『あぁ、んぁ…っ♡こんな、に…とどいて、あんっ♡きもちいっ』
両の腕で緑谷の後頭部に回し、自分に引き寄せるようにして、投げ出した脚を膝裏に回す。より深く繋がったことで膣壁が反応し、中のモノを締めれば、彼のくぐもった喘ぎ声が耳元に掛かる。
『い、いずくくんは…んん、っぁ♡きもちい…?♡』
「っ…、うん…♡僕も、気持ちいいよっ」
『はぁ、あっ…きみにっ…あぁん♡そう、いわれたら、わたし…ぁ”っ♡んっ…』
緑谷のモノが更に中で大きくなって膣壁を圧迫する。ぎゅーぎゅーと纏わりつく膣壁に媚びられて、イキそうになるのを我慢し、根っこまで押し込むようにして腰を振ると、秘多は先の嬌声を上回る声量で恥じらいなく喘いだ。
「うっ、あまり煽らないでっ…」
『っぁ♡♡だって…ん、いずくくんとっ♡…こうしてっ、いられ、て……うれしい、のっ♡』
「もうっ…!」
媚に媚を売り、緑谷から強い突きが落とされる。亀頭が惨い音を立てて子宮口を押し広げた途端、一瞬脳内に星がチラついた。
本当は優しく扱いたいのだろうけど、自分が煽るばかりのせいで、欲望に忠実になってしまうんだろう。それでもいい…これもありのままの緑谷なら、全部受け止めてあげたい。理解してあげたい…。
『ぁっ…い、ずくっ……、は…♡』
「んっ…?」
『ひいろーになっても…ぅっ♡ずっと…んん♡いっしょに、いてくれるの?』
そんな問い掛けに緑谷が見開き、ペースを少し落とす。分かり切ったことを聞くものだから、思わず小さな笑いが零れてしまった。
「…ずっと一緒だよ」
『っ…ほんとう?んっ♡…わたしのこと…想ってる?』
「うん…」
『いまでも、あっ…♡たいせつにっ…してくれている?』
少し格好付けてみたかったのか、緑谷は彼女の頭を慈しむように撫でる。