第3章 我慢出来なくて朝っぱらから出久くんと野外でガッツリしちゃう話
「少し休もっか」
空がやや明るくなった頃に、広場の休憩所で寛ぐことになった。他愛のない会話を交わしたのは僅か3分程度、その内容すらなんだったのか、お互いもう憶えていないだろう。
無論、日の出がまだ完全に出ていないこの時間帯に人はいなくてーー。
クチュクチュっ…ちゅる♡
『ん、んんっ…!♡ふ、んぅ♡♡』
「っ、んっ♡はぁ……んぐ♡」
なんとなく予想はしていた。二人きりになった途端、自然と惹かれ合うようにして戯れが始まったのだ。緑谷は自身の膝上を跨ぐ秘多を抱き締め、深く口内を犯し尽くすようにして口付ける。溜まりに溜まっていた欲が一気に溢れ出し、何方もブレーキを掛ける様子がない。むしろ激しさを増す一方だ。
『ふんっ♡ん…いずく、んの、んん♡…せっかち♡』
「君だってっ、んむ♡、はっ…」
じゅるじゅじゅっ…チュ♡クチュ♡♡
今まで沢山お預けを喰らわされたのにも関わらず、秘多のがっつきぷりに驚かされる。彼女に舌を食まれると、そのままジュルジュルと吸い付いてきた。
最早これをキスと呼べるのだろうか?舌を絡めていると言うよりは、口で奉仕しているようだ。ザラザラとした表面が薄く柔らかいものに扱かれる感覚。ソレが目眩がしそうな程心地よくて、緑谷のズボンの中は徐々に腫れ上がっていた。
『は……出久くんの匂い、落ち着くね』
「ちょっ、やめてよ……汗臭いからっ」
『嫌だ…♡』
充分に口内を堪能した後、何気に彼の首筋に顔を埋めてくる秘多は、脈の上辺りに口付けを一つ落とす。一瞬ピリッとした痛みに呻き声を上げてしまった緑谷だが、彼女に跡を付けられたのが分かると気恥ずかしくて眼を伏せた。
単に勘違いかもしれないが、確か独占欲の現れだとか。前に上鳴と峰田の赤裸々な会話で盗み聞いたことがある。
『照れてる?』
「なっ…!」
楽しそうに彼女が小さく笑って、そばかすを突いてきた。ひょっとしてイジられてる…?照れ隠しに緑谷も負けじと相手の唇を奪い、服の上から身体を弄り始める。自分の引き締まったのとは違い、どこを触っても女性の身体は丸みがあって柔らかい。