第12章 疲れ勃ちした出久くんとヤリたい放題のバカンスに沼る話

同様に緑谷も、既に理性が破損している様相からは、やつれの跡は残ってるものの、先の冷然としたダークヒーローの面影は微塵もない。心身を性的に蝕まれたせいで、彼はインナーを脱がそうともせずに、ただコスチュームの間からはみ出ていたイチモツを抽挿させていた。それも泡立ち、糸が引くほどにドロドロになった結合部を食い入るように見詰めながら。

「見てよ……抜いちゃうと、下のお口もぴったり着いてきて、僕に“いかないで〜”って言ってるみたいだよ？まっピンクなのも超エロいよね♡」
『お゛♡お゛♡ん゛おぉっ♡ごりごりっ゛♡♡や、らぁ、やあ゛♡もどらなくに゛ゃるぅ゛っ……！♡』
「嫌だじゃない。全部……全部密ちゃんが始めたことでしょ？」

今更やめないよ？言い放ちながら腰を深々と振るうと同時に、捲れ掛かってるであろう肉ビラも合わせるようにして前後する。彼に身体を歪にゆがめられていく。本当にマズイと思い、許しを請うと声を濡らせて見せるが、確たる事実を突きつけられた瞬間、喉笛を掻き切られたような感覚を覚えた。

ドッピュゥゥゥッッッ♡♡♡ドップッ♡♡ドプッ♡ドプッ♡ドプッ♡

『う゛っ、ぐう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っっっ♡♡♡』

自分で蒔いた種なのだから、これくらいは当然の報いだと言わんばかりに、煮えたぎる精子が胎内を余すことなく埋め尽くす。よって、オーガズムへと押しやられた秘多は、狼の遠吠えにも似た嬌声と共に潮をしょろしょろと迸らせた。弱々しく噴き出された液体が肌をしとどに伝い落ち、臍に流れ込んでいく。

「く、っ……♡僕まで、戻れなくなっちゃったらっ、どうするの……？」
『お゛、っ……♡ はっ……♡はっ……♡』
「密ちゃん、側にいてくれるの？」

胎内に渦巻く熱に気を取られ、問い掛けにすぐ答えることは出来なかった。そのせいで不安を煽ってしまったのか、再び種付する獣の気分で、彼は胎内にどっぷり溜まった精液を掻きまわしてくる。

子宮口に塗りたくるように、すり込むように。元から一択しかない答えが出るまでは、イキ果ててでも求めてくるだろう。だったら差し出せるもの全て、退廃的になっている内には与えてあげようと秘多は白んだ荒波の中で足掻いた。