第11章 シーツのストックなくなるまで出久くんに泣かされる話
『待って……本当に、違うっ…!』
「コレ買うくらいだから、密ちゃんよっぽどオールマイトが好きなんだね?同じファンで嬉しいなぁ…もっと早く言ってくれれば良かったのに」
そんな心にもないことを言いながら、緑谷は瞳に冷たい笑みを溜め、動けない秘多に紛い物の怒張を擦り付ける。変なスイッチが入ってしまったように恍惚とする様が、自分の眼には恐怖に映っていた。にも関わらず、ぬかるんだ蜜壺は先端を喰み、分泌液でソファの布地を濡らしていく。
「道具に頼るのは気乗りしないけど、君を虐めるには丁度いいかもね」
『ひ、う"っ…♡あ、あ"っ…そんなの、やっ♡出久くんじゃなきゃ…!』
いつもなら既に実物が突っ込まれて、気持ちが収まるまで抱き潰されている筈なのに。今夜はもっと酷いあしらいを受けることになりそうな予感。懇願が無駄だと悟った秘多は、せめて最後のあがきと縛り付けられた身体をくねらせるが、無防備な状態故に腰を逃すことすらままならず。
ずっぷぅぅぅ…♡ぬぷ…♡ぬぷぷぷぷぷぷ♡
『い"っ…!うそ、やめ"……っ♡ん、ん"やぁぁ♡』
待ったなしの挿入に呼気を吐く自分を気にかけることもなく、卑猥な玩具を捻じ入れてくる姿を見て、彼をヒーローだと思う人間はそういないんじゃないかと、一株の不安が脳裏に過ぎる。
だが、それを掻き消すかのように、エグいカーブを沿って呑み込んでいく感覚は鮮明で、圧迫感も程よく、秘多を官能の深みへと落とすには充分ではあった。
「ヤバっ……え、何これ…?密ちゃんの大事なアソコに、オールマイトグッズが……エロい、エロ過ぎだろっ。僕に隠れてこれでオナニーしてとか、どこまで変態なんだよっ」
自分でやっておきながら、一人で何ブツブツ妄言を並べてるんだか…。どれだけパッションが篭った言葉でも、それが自分を辱める為に意図したなら、これほど恥辱的なものはない。
柔そうな大陰唇を押し分け、陰部全体を包み込むようにフィットしたシリコンの派手な三原色。外見上、女体の色白とは相容れないが、少なくともこの少年にとって性的に刺さるものがあるのだろう。蠱惑的な眼差しで視姦してくる緑谷から逃れようと、秘多は紅潮し尽くした顔を背け、玩具に絡みつく膣壁を力ませた。