第10章 安らぎを求めて出久くんとスローライフな性活を送る話

『い"、ずくに…♡はっ♡ふぁ"…いじめてもらっ…♡あ"ぅ、ううん…もっと、めぢゃくぢゃに…はあ"っ♡はあ"っ…♡ああっ、あーーっんぎ！？ひぃいっ♡♡』

ガシッーー

後頭部に瞬間的な鈍痛が走ったと思えば、突如と髪束が引っ張られ無理矢理に首が反り返る。

「うわっ…♡凄く悪いことしてるみたいっ…綺麗な髪なのに僕のせいで、あぁ…♡」

迫真の演技。心底申し訳ないといった感じに眉尻を下げておきながら、女性の命とも言われる髪を乱暴に扱い、己の征服欲を満たそうと腰をガツガツ振りたくる。慈しみ合いはおろか、上っ面だけの謝罪すらないけれど、決してそれが嫌だとは思わない。寧ろ逆、二人の間に育まれるロマンスはどこまでも膨らんでいくばかりだ。

『ん"おぉ、お"っ…♡おっ、ん♡い"ぎっ♡あ、あ"っ♡ぐる、ぐるぅっ♡あくめ、ぐりゅ…！♡♡あっひ♡ん"、ん"う"っっ♡』
「あれ、知らない内にイってた？密ちゃん可愛い…♡ふふっ…気持ち良すぎて、ぎゅうぎゅうに締めてたの気付かなかったよ♡」
『あ"、う"ぅ…♡なんれ、なんれっ、これ…ぎもぢぃっ、の"ぉ♡ っおお"ぁ♡いじゅ、くぐぅっ…！♡』

達している最中にまた達する。耐え難い様子で震える秘多の口からは涎が、そして蜜壺からは泡立った汁が垂れっぱなしになっていた。たが、そんな自分の絶頂などお構いなしに彼の責めは続く。

「んは…♡密ちゃんがこんなになっちゃったのも、僕が原因なんだよね…？責任持って僕がとことんブチ犯して楽させてあげるから…♡」
『お"かっ…、へぇ"？♡♡ん"ぎっ♡ほひいぃっっっ…♡♡』

大丈夫だから…。そう囁く緑谷の低い声に精神が完堕へと誘われる。身体を重ねすぎたせいで可笑しくなってしまったんだろうか。被虐的な快楽の波に飲まれていく秘多の双眸は、最早どこも見ておらず、ただ恍惚と見張っていた。

そんなグロッギーな状態で、心から愛してやまない者に欲をぶつけられたら、身体中の痛覚が全て快感に換算されていくようだった。

「気持ちいいね…♡毎日エッチ出来て幸せだね。密ちゃんとこうしていられて、僕は本当に恵まれてるなぁ…♡」

ズボッッッ♡♡♡

『ぁ"っっっ？！♡♡♡』

チカチカと点滅する視界の中でヒーローの素顔を思い描いている途中、膣内に埋まっているのとはまた別の圧迫感。