第10章 安らぎを求めて出久くんとスローライフな性活を送る話
『私そんなにかよわいかな…?前にも言ったでしょ。ここで何をしても、許されるって…』
「そ、それでもっ…!君は女の子で…僕に酷く親切で。本当は大事にしたいのに、いつも抑えが効かなくてっ……け、今朝のアレも、相当辛かったと思うし…」
『ううん……』
負担を掛けたくないから、そういう思考に陥るのも分からなくないけど、呆れる。これまでの秘事で、このヒーローは一体何を見て、感じて、学んだのだか…。大袈裟ではあるが、どの愛瀬も自分にとっては宝物に値するもの。だから何一つ苦ではないし、後悔もしていないのだ。
『出久くんといられるなら、私は何でも嬉しい…。君は違うの?』
もし本当に嫌なら、これ程長く彼とこの地に留まってられなかっただろう。温もりを分かち合ってる時間がなにより幸せだと、どうして未だに視えない?秘多は額に張り付いたふわふわの髪に手を伸ばし、それを退けながら顔を間近に見詰めてくると、言葉を詰まらせる緑谷が違わないと首を横に振った。
『私はもっと…あり得ないこと、出久くんとしてみたいな』
「あり得ない、こと…とは……?」
柔らかな囁きを声に籠らせたつもりだったが、淫靡さが滲み出てしまったらしいのか、緑谷はどこかきまりが悪そうにしていた。
『ご想像にお任せします』
しかし、あえかな抵抗はたった目ばたきの間、表層的なもの。その証拠に、期待で潤む彼の瞳が人肌を弄る自分の手を見据えてくる。早く触れたい、取り返しが付かなくなるくらい強く抱きたい…と、そんな心の声を拾った秘多は頼りなく縮こまる身体を更に抱き寄せるのだった。
…ーー
ぢゅぶぶぶっ…♡ぢゅずずず♡ぢゅる♡
「んむ…♡しゅる…♡んっ、ある程度掻き出したようだけど、まだちょっと匂いはあるね…♡」
どうせ洗い物になるからと、ズボンと下着を適当な場所へ放った直後、八切れそうな程に膨らんだイチモツが秘多の視界を覆った。凶悪なモノを恍惚と直視するや否や、秘裂から汁が止め処なく溢れ出て、下敷きになっている緑谷の口元を不本意に濡らしていく。
『はあ"♡ あ、そこ…キスするとこじゃっ♡ん、んん"っ…!♡』
何度か辱めを受けたことがあるとは言え、今回の場合まるでヒーローの顔面に自ら陰部を押し付けてるみたいで非常に恥ずかしい。