第9章 オリジン組メンバーの眼を盗んで出久くんと濡れた色事に耽る話
皺が出来ないよう丁寧に脱がして欲しい気持ちはあるが、そうゆっくりしていられる時間も余裕もなく、結局綺麗に着付けされた和装は中途半端に開け広げられタイル上で濡れてしまっていた。
『はぁ…♡こんなこと、してるって知られたら…んぁ♡」
情を交わす為に特別泊まらせたんじゃないとどこかで突っ込んではいたが、自制心が効かなくなっている秘多の呼吸に確かな乱れが生じていた。まだそこまで触られていない筈なのに、小刻みに肩が震え襟から覗く肌が俄かに熱る。場所が危ういっていうのもあるからか、或いは不謹慎だと自覚しながら勤務中に如何わしい行為に及んでいる事実に興奮してしまっているのだろう。
「クビにされるかもね…」
『あっ…♡んぅ、でもっ…我慢は、いやだから…』
「いつもおっとりしてる密ちゃんが本当はこんな淫らな子だったなんて、ご家族は知ってたりする?」
『うう、んっ…い、出久くんしか…あ“、やあ♡強いっ…むね、つよいよっ♡』
痛みつけない力加減で乳房を弄られ、同時に濃く色付けた先端も玉で遊ぶみたいに揉み転がされた。ゴツゴツとした男らしい拳の感触が好きで、全ての意識がソコに誘導されると痺れるような鋭い刺激が一気に自分の性感を高めていく。
くにゅくにゅくにゅくにゅくにゅ♡クリクリクリクリクリクリ♡
「乳首でイける身体だよね、元々。自分で弄ったりしたのかな?♡」
『はあっ、そんなこと……い”、ひぃん…!♡♡ぁっ…しっ、しましたぁ♡昔ひとりでっ、んん“…♡それぇ、じんじんするの…♡』
「その時からエッチだったんだ…♡ どうりで弱いと思ったよ…ん♡」
快楽を逃がせず、即自白してまった自分の堪え性のなさに呆れている緑谷に眼で笑われながらも、敏感に出来上がった部分をはしたなくせり出した。自慰行為とはまた別の体感、触れている場所全てが熱い。コリコリとした弾力を愉しむように温かい口に乳輪ごと吸われ、細かく舌先で摩擦されれば秘多の喉からひっと悲鳴のような息が漏れる。
『あ“ぁっ…あん♡やぁ、こえがっ♡あ、やめっ…そこばっかり、だめ…いずく、く♡あ、う”っ♡』
「あ、そうか…こっちも同じようにした方がいいよな。んむっ♡ん…切ないよねっ、ごめんね」
そう言う意味じゃないっ…。思ったことを叫けんだとしても、全て喘ぎ声に変換されてタイル中に響くのがオチだろう。