第8章 誕生日にアメコミ小ネタかました出久くんとサンデー作りする話
「密ちゃん…」
こんなあられもない格好だけども、まるで大好きなご主人の腕の中で眠る猫になった気分だ。温かく見下ろされながら慈しみ深く頬を撫でられる……、そこまでは良かった。
「はい、あげる…♡」
『ん“んっ…!?んう“ぅ…♡』
ちゅうっ…♡ちゅく♡ちゅく♡ぺちゃ♡ぺちゃ♡
小皿の上に乗った果物を緑谷が一つ摘み、口に放り込んで食べたと思いきや乱暴に唇を重ねられる。少し身を捩って抵抗するも、ガッチリと顎まで捕らえられてびくともしない。舌に隈なく塗りたくられたソレをちゃんと飲み込むまで離さないと察した秘多は、結局口に運ばれたものを受け入れるしかなかった。
「んむっ、ぷは……美味しかった?♡」
恋愛漫画のように飲み物や可愛らしい形のチョコの口移しならどんなにときめかされたことか。しかしながら、キスを通して自分の口内に流し込まれたのは彼自身ぐちゃぐちゃに噛み砕いた、しかも体液付きの混合物。これをご褒美だと思って喜ぶドMの極みだと思っているのか?死ぬ程嫌って訳じゃないが、もう色々とヤバいような気がしてきた…彼だけでなく、嬉々として頷いている自分も。
二人の間を繋いでいた銀の糸が切れた直後に、突として視界が90度に傾く。見慣れた天井を背後に、空腹に苛まれたような表情をしている少年が眼に映り込んでも愉悦感しかない。
『あっ……いず、く♡』
いよいよ余裕のない獣性にギラついた緑谷の眼が瞬き、堅くそそり立つ雄を先程まで介していた陰部にあてがった。あまりの熱さに思わず秘多は恍惚としながら息を呑むが、これ見よがしに擦り付けているだけで直ぐには挿れてくれない。早く喰いたいと言う衝動が顔に出てしまっていても、彼は決して相手の同意なしに欲をぶつけたりしないのだ。心遣いなのだろうけど、今はそれが逆に苦にしか思えない。
「はぁ……ねぇっ、挿れたい」
『うん…♡君のことたくさん感じていたい……お願い、してもいい?』
「っ……」
そう言うこと言うから優しく出来なくなるんだっ…!緑谷が声を荒立てると、擦りつけていた陰部にぐっとイチモツが突き立てられる。狭い膣内壁を這い入る熱量に痛みはしないもの、代わりに多幸感による快感が高められた。
『え”っ、え?あ“、ひぎっ…!♡あ”あん、ちゅよいっ…いずっ♡ひゃあ”、ぁ♡』