第6章 集会と謎
「おータケミチ、リッカ。終わったか?」
「スイマセン。お待たせしました!」
『今終わったよ〜』
「毎回悪ぃな。リッカ。タケミチも。エマにはあとで言っとくからよ。」
『いいよ。このくらい。早く大人になりたくて少し焦っちゃったのかな?君の想い人は可愛いね。ドラケン!』
「うっせ!それ以上余計なこと言ったらすり潰すぞマメ!」
『な!マメじゃない!!』
「オラ!!集まれテメーら!集会始めっぞ!!」
ドラケンの声を合図として、その場に屯していた東卍メンバーが境内の左右に並び分かれる。
「お疲れ様です!総長!!」
『(いつ見てもなれないなぁ....)』
真ん中の開けられた道を総長、副総長、タケミチ、壱番隊、弐番隊、参番隊etc.....特攻隊と各隊長の順に歩いていく。
そしてマイキーがみんなの前に立った瞬間
さっきまでの空気とは違い、ビリッとした空気が流れた。
「(すげぇ。マイキー君が前に立っただけで空気が変わった。これが東卍の総長!)」
「今日集まったのは愛美愛主の件だ。ウチとブツかりゃでかい抗争になる。」
「(愛美愛主!?抗争ってなんだ?聞いてねーぞ!リッちゃん!?)」
ナオトの資料にもリツカとの話にも1度も登場しなかった愛美愛主というチームに混乱したタケミチはリツカに視線を向ける。
『(メビウス.....?メビウスって?えっとどこのチームだったけ?え〜と??)』
「じゃあみんなの意見を聞かせてくれ。」
マイキーはそう言うと石段の上に座った。
『タケミ───』
「うわぁ!?」
混乱するタケミチに同じく状況が掴めていないリツカが声をかけた瞬間
背後から足蹴りされたタケミチは、勢いよく地面に倒れ込んだ。