第6章 集会と謎
「お前がタケミッチ?」
「あ、はい。」
「着いてこいよ。」
三ツ谷に案内され、後ろから着いてきた2人をみてリツカは驚愕したような表情をうかべた。
「よう、タケミッチ!悪ぃな。急に呼び出して。」
『タケミチ!?』
「リッカ君!?」
「何?お前ら知り合いなの?」
『あ、うん。オレのダチ。学校もクラスも一緒なんだよ。』
「ふーん。よろしくなタケミッチ。いつも東卍(ウチ)のチビが世話になってんな。」
『ちょっ!チビ言うな!』
三ツ谷はそう言うとにっこりと笑った。
「ねぇ、リッちゃん。今回のミッション成功させる。ヒントあった?((ボソッ…」
『いや、今のところない。私もさっき来たばかりだし。((ボソッ…』
「だよな((ボソッ…」
「さっきからお前ら何ボソボソ話してんの?つか、オマエ何彼女(ヨメ)なんか連れてきんだよ!」
「スイマセン。こんなになってるなんて思ってなくて。」
「あっヒナちゃん。この前は脅かしてゴメンな。」
「あ、いえ。全然大丈夫です。あの、こちらこそこの前はごめんなさい。」
ドラケンはなるべく日向が怖がらないようにと笑顔でそして大きな身体を屈める。
「オイ!エマ!!」
「はーい」
「このコ。タケミッチの彼女(ヨメ)だからしっかり守っとけよ。」
「りょ〜か〜い。って、よ!いくじなし君♡」
笑うエマにたいし、タケミチの顔が顔面蒼白になっていく。
「いくじなし君って...何?」
『(顔怖っ....)』
「何オマエ。エマと知り合いなの?」
「違うんだヒナ!ドラケン君、俺何も覚えてなくて....」
「エマの下着姿見たくせに逃げたんだよォ」
「へぇ〜そんなことがあったんですねぇ💢」
「あったのかな〜。本当に記憶が無いんだよぉ〜」
ゴゴゴゴゴォッ!と日向から音が出そうなほどの怒りのオーラが溢れ出る。
『あーあ。やっちゃった〜言い訳は見苦しいぞ〜!』
「リッカ君。助けて!」
『恨むなら【過去】の自分を恨みな!タケミッチ!』
「(誰が上手いこと言えって言ったよ!)」
グッドラック!と言う意味を込めて親指を立てるとヒナがボキボキと関節を鳴らしながら、タケミチを殴る。