第6章 集会と謎
背後から突然声がして後ろを振り向くと、タオルで手を拭きながらこちらに向かってくるドラケンの姿が見える。
『あ、ドラケン。今までどこにいたの?』
「あ?外。お前のバイク修理してた。つかマイキー!テメー途中どっか行きやがって!」
「だって飽きたし。」
『バイク?(また状況が呑み込めない。)』
「はぁ??何言ってんだ?リッカ。ZR250B(通称バリオス)お前のバイクだろ?俺らは飯食うついでにその修理に来たんだよ。」
『あ、ああ!そうだった?ごめん。すっかり忘れてた。』
「忘れてんじゃねーよ。」
『あう!』
べシッ!とドラケンがリツカの頭上にチョップをする。
脳震盪起きるかと思った....
「ねぇねぇ、ケンチン。飯できたし、集会前にパパっと食べちゃおーよ!」
「あ?っておお。これお子様ランチか?店のやつみてぇー」
『マイキーが食べたいって言ったから大人用で作ってみた。デザートにプリンもあるよ。あ、マイキー。エマと師範のご飯も冷蔵庫入れとくね。後で食べてって伝えといてよ。』
「わかった。」
「本当、お前女だったらいい嫁になんじゃね?」
「貰ってやろうか?」
「(オイ....マジかマイキー....)」
『なに言ってんだよ!残念ながらオレは男なので無理でーす。』(^罒^)
ニシシと笑うリツカを見てマイキーもドラケンも呆れたような表情をする。
「「(その格好(エプロン姿)じゃ説得力ねーんだよなぁ.....)」」
それからは冗談や今回の集会の話をしながらも、3人は夕食を完食し終え、それぞれの特攻服に身を包むと、玄関へと向かった。