第6章 集会と謎
2人で台所に向かうと、リツカはエプロンをみにつけ、マイキー、ドラケン、佐野万作(マイキーの祖父)、自分、エマの5人分のお子様ランチを手際よく作っていく。
「まだ付けてんだ。ソレ。」
『え?』
あと少しで完成と言う時にマイキーはリツカのお腹に手を回し、後ろから右手を伸ばすと、右薬指につけられた指輪を撫でた。
『!?え、あ、ちょ。マイキー危ないよ💦火使ってるから....』
「まだ兄貴が生きてた頃だからかなり前だよな。(綺麗にしてある......あれ、ちょっと掛けてね?)」
『....そうだね。シン君がいきなりこれお守りだから。お前にやる。って言ってくれたんだっけ?懐かしいな。』
フフ。とリツカは笑うと愛おしそうに指輪を見つめた。
マイキーはその横顔を見て少しムッとする。
この頃の私はまだこのペアリングがマイキーが真一郎にせがんで作って貰ったもので、
渡すのが気恥ずかしくて真一郎に頼んだって知らなかったんだっけ....
それを知ったのは確かあの頃だったな。
東卍を抜ける時だった。
マイキーから直接明かされたんだよね。
「それ、俺とペアリングって知ってた?」
『へ?』
「だから、ソレ俺とペアリングなの。」
『マイキー....なんで.....』
なんでなんで?
思考が停止する。
だってこの真実を言われるのは....
まだ先のはずなのに─────
「決まってんじゃん。こうすればお前が俺のモンだってすぐにわかんだろ?」
『なるほど。こうすれば1発で東卍メンバーだってわかるってことか!』
「この鈍感....お前ほんとそういうとこあるよな((ボソッ…」
止まった思考を必死に稼働させそう答えると、マイキーは少し不服な様子でムスと頬を膨らませる。
『え、マイキー?今なんて.....』
「.........さーね♡リアはどっちだと思う?」
『ねぇ、マイキー何?今の間。』
「それよりいいの?ハンバーグ焦げてるよ?」
『うわああぁ!?マイキー!お皿とって!これ盛りつけるだけで完成だから。』
「いいよー。はい。」
マイキーからお皿を受け取り、5人分の全部完成させた頃、
「よォ。やっと起きたか。って何してんの?」