第6章 集会と謎
卍 卍 卍
『う....うぅ〜ん....』
微睡みの中、タイムリープの影響でグラグラとする頭を抱えながら無理やり意識を覚醒させる。
『戻って....きた?』
まだ覚束無い意識をかいつまみ、ここがナオトの部屋出ないことを確認するとリツカは安堵の表情を浮かべた。
『良かった。ちゃんと戻ってこれてる。それにしても暗いなここ。』
真っ暗な部屋をキョロキョロと見渡す。
見慣れないテレビに見慣れないベッドどこからどう見てもリツカの部屋ではなかった。
『ここどこ?』
とにかく、状況確認のため立ち上がろうと重い腰を上げようとした時だった。
ズシッ!と太ももの辺りに重みがかかり、リツカはそのまま転ぶようにして再度その場に座り込んだ。
『うわ!マイキー!?』
なんだろうと、視線を向けた先にはマイキーの寝顔がドアップで写り込み、リツカは思わず声を上げた。
「んん.....うるせぇー大きな声出すなよ。」
『え?え?どゆこと?なんでオレマイキーの部屋にいんの?(状況が呑み込めない....)』
むにゃむにゃと起きたらしいマイキーはタオルをこねくり回しながら、起き上がる。
「は?お前が言ったんだろ?今日エマ遅いから飯作ってくれるって。」
『へ!?』
「俺楽しみにしてたんだけど?なのに俺とケンチンが買い出し行ってる間にお前寝るし.....腹も空いたし。好きなもん作ってくれるつったのに。」
ムスッと頬を膨らませそっぽをむくマイキーにリツカは苦笑いをうかべる。
『(完璧に拗ねてるし....これはマズイなぁ)
ごめん。ごめん。許して?マイキー。今から作るから!何が食べたい?』
「お子様ランチ.....旗付き。」
『(相変わらず旗好きだなぁ。)分かった!ちょっと待ってて。台所借りていいよね?』
「....俺も行く。」
立ち上がったリツカの服の裾をマイキーがキュッと握る。
その行動がどうしても可愛く、そして愛おしく見えてリツカはフフ。と笑みを零した。
『わかった。じゃあ一緒に行こ?マイキー』
「ん。」