第19章 羽折れの天使
「コイツらをどうするおつもりですか?我々で潰すのか。それとも東卍で潰すのか。」
『今回東卍は関係ないかな。私個人が潰そうと思ってるだけ。』
「じゃあ!俺たちにも手伝わせてろよ!また××××と一緒に抗争したい!他の奴らだってそう思ってるぜ!」
『今回ばかりはだぁーめ。下手に手を出して私たちの存在がバレるのもマズイし、まずもってどうなるか分からないからね。でももしアンタたちの力が必要になる時はちゃんと声をかけるよ。』
「わかりました。無茶だけはしないでくださいよ。」
「ちぇ〜」
「あぁ。そうだ。"ブエル"と"マルバス"が言っていましたよ。今は無茶しない方がいい。喧嘩は控えろって。」
『2人が言うなら大人しくしといた方がいいよね。怒ると怖いし。色々と情報集めてくれてありがとう。"グシオン" "アガレス"。』
リツカはそう言うとポケットから数枚のお札を取り出し2人に手渡した。
『他の子達も協力してくれたんでしょ。これで美味しいもの食べてきな。』
「え!マジでいいの!? ××××!」
「そんな受け取れませんよ!俺たちは好きで貴女に協力し、忠誠を誓っているんですから!」
「確かに!俺らはアンタの金欲しさで動いてるわけじゃねぇぜ?アンタのその魅力に惹かれたから俺らはアンタに着いて行ってるんだ。」
『いーの。これは私の気持ちだから。あれを勝手に解体させた今でも私に忠誠を誓ってくれてるが嬉しいの。それに私はもう"ムツカ"じゃないのに着いてきてくれる貴方たちにお礼がしたいのね?受け取ってくれる?』
「.....わかりました。ではいただきます。」
「うーん。じゃあサンキュな!でも俺たちが1番喜ぶのはまた定期的に集会とかしてくれることだぜ。それを忘れんじゃねーぞ!」
『わかった。じゃあまた定期的に集会を開くわ。』
「「よっしゃ!忘れないでくださいよ。」」
2人はお金を受け取ると、礼儀良く頭を下げてゲームセンターの外へと歩き出す。
すると、"アガレス"が何かを思い出したように立ち止まるとリツカの元へ駆け寄り耳打ちした。