第4章 喧嘩賭博!?
その後無事に状況が説明され、誤解が解けると日向は真っ赤に顔を染めながらマイキー達に対して勢いよく頭を下げた。
「ゴメンなさい!!私勘違いしちゃって」
「別にいーよ。すっげぇビンタだったなぁ。」
あわあわと慌てる日向にマイキーは意地悪そうな顔をするとからかうようにわざと頬を摩る。
「あわあわ!すみません!!」
「好きな男(ヤツ)の為に頑張るのはいいけど、無茶はダメ。相手が相手なら大変なことになってるよ。」
「ハイ!」
『(はぁ....一時はどうなるかと思ったぁ〜)』
「ヒナ....もう行くね。」
日向は元気よく返事をするとタケミチに向かってそう言った。
「え?デートは?」
「今度でいいよ!せっかくお友達が遊びに来てくれたんだし。」
と言うと手を振って校舎の中へと入っていく。
「バイバーイ、今度は叩かないでね♡」
『また明日な。ヒナ。』
ぺこりとヒナはマイキー達に対して頭を下げるとそのまま扉の向こうへと消えて行ってしまった。
「いいコじゃん。滅多にいねーよ。あんなコ。大事にしてやれよ。」
マイキーはさっきとは打って代わり真剣な顔をタケミチに向ける。
「さて、じゃあタケミっち、リア。ちょっと付き合えよ。」
「タケミっちはマイキーのやつ頼むわ。リッカ。しっかり掴まっとけよー」
『エマに怒られるから遠慮したい....』
「あ?何でそこにエマが出てくんだ?」
ドラケンに促され、リツカは自転車の後ろに乗り込むとタケミチたちを先頭に走り出す。