• テキストサイズ

さよならマイヒーロー【東リべ】

第19章 羽折れの天使



『(アイツ私のことを知ってる様子だった。って事はどこかの族に所属してるのか、それともそのツテがあるのか.....いずれにせよ気をつけないとだな。)』



「愚息が申し訳ありません。リツカ殿。」



『いえ。気にしておりません。どうかお気になさらず。』



「そう言っていただけると嬉しい限りです。そうだ。是非とも我社の新しき事業を見ていかれませんか?」



「まぁ、素敵なお誘いですこと。」



「はい是非とも。」



『オレは.....遠慮しておきます。』



「お、お兄ちゃんが、そう言うなら私も......」



「そうですか.....」



「すみません。息子たちはこういったことにあまり興味がなくてですね。しかし私共は興味があります。是非ともご教授願えますかな?」



「いえ!かの有名な蒼葉グループの総帥に教授など!恐れ多いです。ではどうぞ案内します。」



「ありがとうございます。今から楽しみですわ。リツカ。杏花。」



『はい。お母様』



「は、はい。お、お母......さま.....」



「私たちは浩二様の披露パーティの目玉を見に行きます。いいですか?くれぐれも失礼のないようになさい。」



『「はい。」』



父と母が去った後、2人は顔を見合せはぁ....と大きくため息をついた。



「疲れたぁ〜」



『始まってまだ数分しか経ってないよ。今その状態なら最後まで持ちそうにないね。大丈夫?』



「パーティって言うからもっと楽しいものかと思ったら、全然違うんだもん。」



『一般的なパーティって言ったら友達呼んでどんちゃん騒ぎするパーティだからね。』



「私そっちの方がいいー。てかお兄ちゃん。さっきからずっと着信音鳴ってるけど大丈夫なの?」



『え?』



杏花に指摘され、ポケットから携帯を取り出すと着信音が鳴り響いていた。
しかも全てマイキーから。
着信は既に2桁は超えていた。
/ 636ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp