第18章 総決算と決意*
《なんだオマエは?最期の顔がそれか?そんなもんなのか!!?あ!!!?》
『もうやめて稀咲!やめてお願いします。その人たちは大切な人なんです。言うことならなんでも聞きます。どうかもう私の大切な人を殺さないでください。』
涙を流しながらリツカは生殺与奪の権を持つ、稀咲と半間に懇願する。
「.....」
《.....》
「あーあ残念だなぁ。天使チャンも所詮そんなものなのかよ。」
『?』
《残念だよ。2人ともなぁ。リッカ。オマエにはもっと利用価値があったんだけどなぁ。もういいやオマエも要らねぇ。》
《「仕方ねぇ。もう殺すか。」》
稀咲と半間はそう言うとリツカとタケミチの前に銃口を突きつける。
もう何も分からなかった。
千冬はまるで無視を殺すように簡単に殺され、ドラケンは嵌められて死刑、海國と海寿は事故に見せかけられ殺された。
許せなかった。
絶対許せない。
許すな!コイツらを許すな!!!
全身の血が騒ぎ出すように熱くなって行く。
『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!』
「!?」
グチャっ!と言う音とともに手錠から手が抜ける。
その瞬間
リツカは思いっきり身体を跳ね上がらせると半間に向かって蹴りを食らわせた。
ドゴッ!!
「おいおい。ウソだろ!?手の肉を削いだのかよ。」
手に灼熱感が走る。
でもそんなの気にならなかった。
今はただコイツらを殺すことだけが思考を支配していた。
『殺してやる!!』
「チッ薬を盛るべきだったな。受け止めた手がいってぇー」
『殺してやる!!』
「やっぱりその眼やっぱり唆るな。でも!」
半間はすぐにリツカを取り押さえると首に注射器を刺され、中の液体が注入される。