第18章 総決算と決意*
「タケミっち.....親友.....」
『「......」』
「タケミチ!!!リツカ!!!」
ビクッ!呆然とする2人の名前を呼ぶ。
まるで最後の言葉だと言わんばかりに千冬はゆっくりと語りだした。
「聞け.....タケミっち、親友。最後の言葉だ。」
『最後?』
最後って?何言ってるの?千冬
やめてやめてよそんなふうに言わないでお願い......
やめて......聞きたくないよ。
「12年色々あった。親友オマエが東卍を抜けるまで俺たちは光の道を歩いているはずだった。
でもオマエが居なくなってから東卍は変わってしまった。」
『!』
「マイキー君は姿を消してドラケン君も死刑.....いつの間にか汚ねぇ事にも手を染めた。俺らは親友オマエが居ないだけで.....人として犯しちゃならねぇ間違いもいっぱい犯した。」
『私が居ないだけで?』
その瞬間
ドラケンの言葉が頭をよぎった。
「【オマエさえいれば俺たちは別の道を選んでたかもな。】」
「【道標となれ。リッカ。】」
『(私が居ないだけで東卍はここまで変わってしまったの?)』
「でも根っこは変わんねぇハズだ!!!」
千冬はそう言うとどこか穏やかな表情を浮かべタケミチと画面越しのリツカを見る。
やめて.....千冬
ダメだよ。死んじゃダメ!
最後の言葉なんて言わないで!!
『千冬────』
「.....場地さんの想いを.....東卍を頼むぞ。相棒。親友。」
─────ドンッ!!!
『「千冬ううぅ!!!」』
鈍い音と共に千冬の体が吹き飛び、倒れた千冬の頭から鮮血が流れ出す。