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さよならマイヒーロー【東リべ】

第18章 総決算と決意*



《脚があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!》



『タケミチ!!やめろ!!稀咲!2人には手を出すな!!』



《うるせぇんだよ。リッカ。テメェも少し黙ってろ。おい半間》


「えぇ〜あんまり天使チャンを傷物にしたくねぇんだけどなぁ仕方ねぇか。」



────バンッ!!



『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ!!!』



右脚に強い刺激と痛みを超えた灼熱感が走る。
咄嗟に視線を向ければ円形状の銃痕が残っており、自分が半間に撃たれたと理解するまでにそこまで時間は掛からなかった。



《親友!!稀咲やめろ!タケミっちも親友も関係ねぇって言ってんだろ!コイツらは何も知らねーんだよ!》



《ウルセェなぁ。俺らぁ仲間だろー?》



《脚があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!》



痛い痛い!!
痛さを超えて灼熱感が走る。
全身から汗と言うという汗が出て、流れ出る血が稀咲から撃たれた事を証明する。
痛くて痛くて仕方がなくて、正直のたうち回りたかった。
稀咲と半間から与えられた激痛はもう地獄そのものだった。



《花垣さっきからウルセェんだよ。少しは黙れや!!》



───ドスッ!!



《グアッ!!ッ!ハァハァ......》



泣き叫ぶタケミチに容赦ない蹴りを入れる。



《12年前何故俺が東卍に入った理由がわかるか?》



『?』



《リッカ。オマエを手に入れるためだよ。俺はオマエの力が欲しかった。なんでか分かるか?》



『......』



《それはオマエが東卍、いや強い覇権を持つ不良たちを完全に制御し、総長でさえその手中に収めていたからだよ。半間が昔言わなかったか?オマエは"人を惹きつけて何色にでも染まれる"って》



《!》



「【天使チャンは異常なんだよ。人を惹きつけて何色にでも染まれる。真白なんだよ。だから俺たちはアイツを黒く染め上げることにした。】」



『(あの時の俺たちって稀咲と半間のことだったんだ!)』



あの時分からなかった言葉の意味を理解したリツカの顔色が真っ青になる。
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