第18章 総決算と決意*
その画面に写っていたのは、滅多撃ちにされ、真っ赤に染まる真っ白なベッドと動かなくなった場地の姿だった。
『けい、すけ?』
《俺の部下が殺したんだ。オマエらが呑気にすやすやと眠っている間にな。昏睡状態は楽でいいな。簡単に殺せたよ。》
《よくも!よくも場地さんをおぉぉぉぉ!!!》
『ウソ.....嘘だよ.....圭介。』
ドクンドクン!と心臓の鼓動が早くなる。
首を絞められたように息が出来なくなって、呼吸が段々と浅くなっていく。
目の前が真っ赤になって行って断末魔がリツカの口から漏れだした。
『いや.....いや....いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
守れなかった......また失った
大切な人、大切な仲間
場地圭介......
守りきれなかった。またこの手からこぼれ落ちてしまった。
また.....また.....また......私は
─────守れなかった。
《ククッ。いいねぇその表情。さぁ泣き虫の天使様!つかの間の夢から覚める時間だ!!》
『圭介.....圭介えぇぇぇ!!』
ガシャン!ガシャン!!
何度も何度も無理やりリツカは鎖に繋がれた腕を引っ張る。
血が流れ始め、それを見たタケミチと千冬は眉をひそめた。
「(リッちゃん!錯乱してる!)」
「親友!やめろ!手が裂けてる!もうやめてくれ!」
『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!殺す!殺す!殺してやる!!みんなみんな殺してやる!!!あ゙あ゙あ゙あ!!』
「(ダメだ!リッちゃん!これ以上は.......)」
《なぁ花垣》
《!》
《テメェさっきから何"自分は関係ありません"って顔してやがんだ?》
《え.....?》
《なぁ》
─────ドンッ!!
花火のような発砲音が聞こえて画面を見れば、脚を撃たれたタケミチの姿が映っていた。