第18章 総決算と決意*
《オイオイ目ェ逸らすなよ。しっかりと見とけ。オマエの大切な奴らが消えていく様をな。》
「だってよ。天使チャン。ちゃんと見ようなぁ?」
まるで小さい子をあやす様に半間はそう言うと頬を乱暴に掴み無理やりリツカにスマホの画面を見させる。
嫌だ......見たくない......怖い......
また私は失うの?
千冬も.....タケミチも......全部.....
せっかくせっかく救えたと思ったのに!
ドゴッ!ガゴッ!!ゴスッ!!
『やめて......やめろ......やめろ!!』
《いい加減口割れや。"裏切り者(ユダ)"はテメェらだろ!?ったくよーしょうもねぇ事警察(サツ)にチクリやがって。》
《違う!!あれは警察の暴走だ!!オレの目的はテメェを東卍から追い出すことだけだ!!》
《またそれか。いつまで場地とリッカの幻影を追いかけてるつもりだ。みみっちぃヤロー だ。場地もリッカも生きてたんだから良かったじゃねぇか。何がそんなに気に食わねぇんだよ。》
《今の東卍は腐ってる俺はそれを変えてぇだけだ。親友と場地さんが宝だって言ってた東卍をな。》
『千冬?』
《稀咲.....テメェの言う通り。裏切り者(ユダ)は俺だ。タケミっちと親友は関係ねぇ!!》
......千冬!
まさか、アンタ12年経った今でも1人で昏睡状態になってしまった圭介の仇討ちを?
そんな私そんなことも知らずずっとあの部屋に囲われてたの?