第4章 喧嘩賭博!?
「え〜。ここがこうであるからして────」
『(とりあえず、マイキーとタケミチを接触させることに成功した....って言っても浮かれては居られないな。次の手を考えないと....)』
杏花と日向....2人が死なない未来を作るには"今の"東京卍會の抗争を止めなきゃいけない
そのためにはマイキーに【稀崎鉄太】を出会わせないようにする必要がある....
でもどうしたらいいんだろう。
私はマイキーがどうやって稀崎鉄太に出会ったのかも出会った時期も知らない。
よく考えてみれば出会わせないって難しくないか?
と思いチラリとタケミチを見るとどうやらタケミチも同じことを考えているのか1人で百面相していた。
「ねぇリッちゃん。これから俺たちどうしたらいいんだろう?」
『うーん....どうしよう私も全然わかんない』
「テメェーらどこ中だ!!ゴラァ!!」
「おい!勝手に校内に入ってきてんじゃねぇぞ!ゴラァ!」
内容がほぼ理解できる面白みもなんにもない授業を何気なく受けていると、廊下から不良たちの怒号が聞こえる。
「ん?」
『何事?』
2人が顔を見合わせるとん?と首を傾げて、廊下に視線を向けた瞬間
ガラと音を立てて教室のドアが開かれる。
「お♡いたいた」
「え?」
バッ!!リツカは廊下からひょこっと顔を出したを確認するとすぐさま、顔を机に突っ伏し寝たフリをする。
この際顔面殴打しようがお構い無しだ!!
「遊ぼうよ♡タケミっち」
『(何でここに!?マイキー!ドラケン!)』
「(むちゃくちゃやこの人!!)」
授業中にもかからわずズカズカと教室に入ってきたマイキーは「あの授業中....」と訴えかける先生を無視して、タケミチの腕を掴むと廊下に連れ出そうとする。
「(リッちゃん!助けて!!)」(´TωT`)
『(無理!!No!!)』(ヾノ꒪ཫ꒪ )ムリムリ
目で訴えかけるタケミチを無視して、なるべく見つからないようにと息を殺す。
あと少しで教室を出る。
その時、ピタリと立ち止まったマイキーが顔だけを振り向かせた。