第4章 喧嘩賭博!?
ヒナはガシッ!!とリツカの腕を掴むと引っ張るとタケミチから距離を取った。
「ちょっとリッカ君!急になんてこと言うの!?((ボソッ…」
『え、いや、ほらヒナ。昨日タケミチとデートしたいって言ってたじゃん。』
「だからって急すぎるよ///タ、タケミチ君にだって予定あるわけだし。こ、心の準備が///」(/ω\*)
『いいじゃんいいじゃん!お似合いカップル。通学も下校も立派なデートだよ。ね?』
「うーわかった。」
顔を真っ赤にしたヒナはリツカから離れタケミチに近寄っていくとデートの誘いをする。
それを遠目にリツカはニコニコと笑っているとツンツンと肩を突かれた。
『ん?』
「はよ....蒼葉。相変わらずその格好なんだな....」
『おはよう!アッ君!』
「あれ、何中??」
『ヒナがデートのお誘い中〜。』
微笑ましいねぇ〜。青春だねぇ〜。とどこぞのおばさんみたいに和みながら2人の様子を見ているとアッ君も何処か嬉しそうに笑う。
「そういえば、蒼葉....もう手大丈夫か?」
『ん?ああ、昨日とかは痛かったけど、もう全然平気。そこまで深く切れてなかったみたいし。』
そう言いながら包帯がぐるぐるに巻かれた左手をチラつかせる。
「本当にごめんな。」
『もう、何回目だよ!気にしなくていいって!ほら、お熱いお二人さんの邪魔しちゃ悪いし、行こ!』
「「ちょっとリッカ君!!」」
「あ、ちょっ!蒼葉!押すなって!」
じゃあねぇ〜と顔の赤い2人を背にリツカはアッ君の背中をグイグイと押しながら、学校に向かった。