第18章 総決算と決意*
『......っ』
次目が覚めると目の前には見知らぬ天井が拡がっていた。どうやら薬を盛られて眠らされたらしい。
そして誰かの手によってここに運ばれたのだろう。
『ここ.....どこ.....』
「やっと目ェ醒めたか?天使チャン」
ククッと喉を鳴らしながら煙草を吸っていた半間が現れる。
『半間......貴様!!』
ガチャンッ!!
『!?何これ......』
手錠!?
いつの間に!いや、眠らされている時か!
きっと薬を盛られたんだ!
もっと警戒すべきだった。
コイツらが改心?懺悔?後悔?そんなものするわけなかった。
なんで私はコイツらの言葉を信じてしまったんだろう。大失態だ。
「見ての通り手錠♡そのままだと天使チャン逃げちゃうだろ?だから少し拘束させてもらった。」
ベッドの柵に繋がれた手錠に顔を真っ青にすると、なんとか抜け出せないか輪が肉に食い込む痛みも無視して何度も無理やり引っ張る。
『ッ!』
「あーあ。そんなに引っ張んなって。手首真っ赤になってんじゃん。」
『オマエ何のつもりだ!』
「時が来たんだよ。天使チャン。オマエを手に入れる時がな。 」
『は?どういう意味─────ヒィッ!』
半間はニヤリと笑うと覆いかぶさり、まるで割れ物を触るかのようにリツカの頬を触るとうっとりとした目でリツカを見つめた。
「可愛くて可哀想な天使チャン。もうつかの間の夢は十分見ただろ?もうそろそろ現実に戻ってくる時間だぜ。」
『やっ!』
「抵抗すんなって、寂しくなっちまうだろ?」
そう言った半間はリツカの唇を食むようにキスをする。
「口を開けろ」
『ヤダヤダ!!来ないで助けて誰か助けて!!』
「助けを求めても俺と天使チャン以外誰もいねーよ。」
首を横に振れば無理やり指を突っ込まれ無理やり口を開かされ、ヌルッと舌が入り込む。
歯列をなぞり、割って口内に入り込むと舌を吸ったり軽く食んだりする。
『や、ふっ、助けてマイキー!』
「おいおい、他の男の名前なんて呼ぶなよ。つれねぇなぁ。」
『っ!んんッ!ん〜〜!!』
だんだん体から力が抜けていく。
『(ヤダ、気持ち悪い気持ち悪い!)』