第18章 総決算と決意*
「あははは!」
「無理すんなって。」
笑い声が響き渡る。
まさかの展開この未来ってめっちゃいい未来なんじゃねぇの!?
なぁ!リッちゃん!
タケミチがリツカを見るとリツカは心ここに在らずという表情でグラスを眺めていた。
そっか......
12年.....12年経っても圭介は目覚めてないんだ。
私があの時ちゃんと守れなかったから.....
でも、稀咲は今ここで懺悔し改心している。
もしかしたらハッピーエンドに近づいている?
でも何で私はマイキーに監禁されてるの?
何でマイキーはあんなことをしたの?
もうわかんないよ。マイキー......
「リッカ?やっぱりオマエにはこの酒は強すぎたか?」
『え、いや、そういう訳じゃなくて.....』
「心配すんなってそんなことだろうと思ってオマエが好きな白ワイン仕入れておいたぞ。」
そういうと近くにいたスタッフに目配せをし、スタッフがすぐにリツカに白ワインの入ったグラスを渡す。
『ん!これ美味しい。』
口を着けた瞬間リツカは大きく目を見開くとキラキラとした目でワインの入ったグラスを見つめる。
アルコールもそんなに強くないし何しろスッキリとした味わいで甘いし香りがいい。
年代物の味がする。
「だろ?オマエの好きそうだったから買っておいたんだ。オマエの生まれた年代のワインだ。」
『なんか。ありがとう。鉄太。』
「お互い様だろ。気に入ったみたいで良かったよ。」
それからは4人で語り合い
酔いが回り出した頃、稀咲はグラスを置いて夜景を見ながら、口を開いた。
「ハァ。久しぶりに楽しかったよ。」
「.....ウッス」
「最後に1ついいか?」
【?】
カラン。氷が割れ音が部屋に響く。