第18章 総決算と決意*
「それよりチャーハンまだかっつってんだよ!バカヤロー」
それは12年前長内を刺したあの日に捕まった林田春樹ことパーちんだった。
定例会より食い気って.....パーちん。アンタねぇ。
「それにまだ来てない奴もいるだろうが。」
「うっせぇーよ。パー。テメーは黙って食ってろ。来てねぇ奴ってのは三ツ谷のことか?」
「他にも来てねぇ奴いるだろーがバカヤロー。つかなんでテメーがここにいんだよリッカ!テメーは俺らを裏切ってマイキーに監禁されてるはずだろ!」
『え、総長代理から来いって命令を受けたからだけど。』
「でも聞いたぞ。オマエまた逃げようとしたらしいな。さっき見張りの奴からメール来たぞ。」
ムーチョの冷たい視線がリツカに降り注ぐ。
もう逃げようとしたことが広まってるんだ。
情報が早いな。
マズイ....ムーチョの目がめっちゃ痛い....
『......それは』
「あぁ!?またかよ!リッカ!テメーが逃げるだけで俺たちにどれだけ迷惑と被害があるかわかってんだろうな!?」
「リッカ。オマエ。チョーカーどうした?」
『チョーカー?』
「GPS入りのチョーカーだよ!外に出る時はつけろってマイキーに言われてんだろうが!!また逃げられれば俺たちにまで被害が及ぶんだぞ!!」
『あ、あはは.....わ、忘れてた。あの.....その被害って何?』
「俺たち(幹部)全員呼び出してタコ殴りと見張りしてた黒服全員の殺害。」
『わぁー......(聞かなきゃ良かった。)』
「三途」
「はい。」
「予備のチョーカーとか持ってないか。」
「持っています。リアつけるから大人しくしてろよ。」
『ぁ....ぃ....』
そういうと三途はポケットからチョーカーを取り出すとリツカの首につける。
しまったGPSがさらに増えた。
これじゃ逃げようにも逃げられなくなった。
どうやって逃げよう。
しかもこれ指紋認証じゃん!