第18章 総決算と決意*
卍 卍 卍
夜の帳がすっかり街を包み星々が煌めき始めた中
黒い高級車が混沌とした街を進む。
『海國、今回の売り上げは?』
どうやら私は過去の影響力と人脈の力を使い情報屋紛いのことをして上納金を稼いでいるようだった。
顧客リストを見ればヤクザ、有名政治家、マフィア、海外の政治家の名ばかりがずらりと並んでいる。
どれも社会的に権力のあるものや裏社会に精通している者ばかりだった。
「今回の売り上げは2億行かないくらいです。」
『円?ドル?どっち?』
「円っす!」
『仕事量的には前回の1.5倍はしたはずよ?前の上納金と変わらないのはなんで?』
開かれたパソコンに示してあったグラフを見ながら隣にいる海國に問いかける。
「それが何個かの闇金とヤクザが警察のガサにあい、まだ入金されていたいんです。」
『なんで急に?しかも数箇所同時に?』
「そこはまだはっきりしてないっす。今原因を探し中っす。」
『そう。なるべく早く取立てなさい。踏み倒されたら洒落にならない。それこそ東卍の笑いモノだわ。』
「はい。すぐにでも。」
『こちらの情報はバレてないでしょうね。』
「そこは抜かりないっす!関係者にはゲロらないようにしっかり口止めしてます。」
『よし。なら今回の上納金もココのところが1番ね。』
はぁと呆れた様子でため息を着く。
しかし、リツカの内心では演技がバレていないかとにかくヒヤヒヤしていた。
私が別の私だとバレるのはマズイ
とにかく話を合わせないと!