第18章 総決算と決意*
『ねぇハル。私ってマイキーとって性奴隷か何かじゃないの?』
「は?」
「「「『.......』」」」
ポクポクポク......チーン
「ンなわけあるか!!」
『うお!』
鼓膜が震えるほどの大声にリツカはビックリしながら耳を塞ぐ。
「いいか?ココはテメーを大事に囲うためにマイキーが作った箱庭だ。テメーがまたマイキーから離れないようにと、メンドクセー奴らから狙われないようにな!テメーはマイキーの嫁だろうが。ここで一生マイキーの側にいて守られて居りゃあいいんだよ。」
『私ってマイキーの嫁なの?』
「つい先月ご結婚なされたばかりですよ?反社なので事実婚ですが。」
『え?マジ?』
「おい花瀬兄弟。コイツ記憶飛びすぎじゃねぇか?どんだけ薬盛ったんだよ。マイキー......」
「おっしゃる通りです。飛び飛びで状況が掴めていないっぽいです。」
「とにかくテメーの仕事はマイキーの側にいて、さっさとマイキーのガキを孕めばいいんだよ!わかったか!」
『えぇ〜』
「えぇ〜じゃねぇ!こんなだけ意識がハッキリしてりゃあ心配ないだろうよ。そこのカス共しっかりマイキーに伝えとけ!」
「指図しないでください。」
「カスじゃねぇ!!」
『まーまー2人とも。』
ギャンッ!と吠える海寿を無視して三途は踵を返すと扉に向かって歩き出す。
「リア」
『ん?』
「俺はこれでもテメーが幼なじみで良かったって思ってた。でも12年前突然マイキーと俺を裏切り、全てを捨てて出てった時はさすがに殺してやろうとすら思った。場地と結託して芭流覇羅に行った時もだ。」
『......』
「マイキー(王)を裏切ったんだ。それくらいのことして当然だと思ってた。でもオマエはあの日自分から俺にマイキーの元に戻ると言って大人しく着いてきた。俺が慈悲深くてよかったな。許してやるよ。だがいいかリア。仏の顔も三度までだ。次はねえ。」
グイッ!とリツカの胸ぐらを掴むとキスが出来そうな距離で地を這うような声でこう言った。