第18章 総決算と決意*
────私がマイキーの元を離れたから。
私がマイキーやみんなの声を無視して突然東卍を抜けたらしい。
ここまでは12年前と何ら変わりはない。
しかし理由は分からない。それは過去の自分に聞くしかないようだ。
確かまだタイムリープする前の12年前は稀咲に女だと言うこと、そして蒼葉グループの御曹司だということバラされ、仲間から狙われたことが原因だった。
だが、おそらく今回はそうでは無いはずだ。
だってみんなは女だと知っても優しく受入れねてくれた。
なら、なんで私は東卍を抜けたのだろう....
しかし、つい数ヶ月前私は下っ端で潜入捜査官として潜入してきたらしい。
幹部の付き添いまで上り詰めるも12年前とはいえ所詮は元古巣、案の定身元が即バレ、追われる身となった私は三途春千代に諭され大人しくこの箱庭に入ることになったらしい。
しかしマイキーの怒りは収まらず彼の手により東卍大幹部でありながら監禁されたのが事の顛末だった。
ちなみに抜かりなく偽造死亡届に偽装葬儀、マンションの引き払いもされているため実質私は社会的に死んでいるらしかった。
私が生きていることを知っているのは大幹部全員と総長、総長代理だけ。
あとの下のメンバーにはその存在すら教えられておらずナオト及び警察関係者には死亡した旨を告げられているらしい。
つまり警察からの援助または救出は無いということだ。
終わったね私!
『.....マジか.....』
「だいぶ記憶は戻ってきましたか?」
『あーうん。戻ってきた....かも。とりあえずスケジュール聞かせて。』
そうだ。いつまでも油打ってる暇はない。
おそらく私たちは未来を変えれていない。
少しでも今は、今(未来)を変えるためにこちらも行動を起こさないと!