第18章 総決算と決意*
─────ゴンッ!!
入ってきた1人目の男はそれを驚いたようにギョッとしながらも華麗に避ける。
しかしリツカはその行動を読んでいたとばかりにベッドから掛け出すとその場から逃げようとした。
「おっと。ボス。ダメっすよ。お散歩は総長に許可されてません。」
1人目の男に回し蹴りをして薙ぎ倒すとそのまま走ろうとした瞬間
もう1人の男から腕を捕まれ捻り上げられる。
『チッ!離せ!触るなぁ!』
「全く危ないですね。急に何すんですか。ボス。」
「ダメじゃないっすか。灰皿投げるとか。顔凹みますよ?前みたいにワインボトルならまだしも。兄貴や俺じゃなきゃ避けれてないすよ。」
『!その声は......み、海國?海寿?』
「「はい。」」
聞き覚えのある声にリツカは2人と視線を交わすように見上げると多少大人っぽくなったものの12年前の面影を残した海國と海寿が立っていた。
「少し落ち着いてくださいね。じゃないとシャワー浴びれませんよ?」
「そのままじゃ隊長.....じゃなかった。ボスも嫌でしょ?」
ドロォ♡......と股から流れ出すマイキーの精液にリツカは黙り込むと2人に従って部屋へと戻る。
そしてシャワー室に入ると白濁液を血が滲むほど唇を噛み締め掻き出した。
惨めだと思ったからだ。
ろくに抵抗できずに身体を貪られ、ろくに抵抗できず檻の中へと戻ることしか出来なかった己が。