第4章 喧嘩賭博!?
山岸とマコトは不良の憧れであるマイキーに会ったことで少しテンションが上がっているのか、
「凄かったな!タケミチ!」
「リツカもなんで東卍のしかも特攻隊長だって教えてくれなかったんだよ!!」
『いや〜言うタイミングがなくて?』
「めっちゃすげえじゃん!友達に東卍メンバーいるって自慢しよ!!」
ずっと目をキラキラとさせていた。
「いっ!」
『ごめん!タケミチ。痛かった?』
「いや大丈夫。にしてもリッちゃん。東卍のメンバーだったんだ。」
『あ、うん。黙ってたことは謝るよ。ごめん....でもその、これだけは信じて欲しい。この時代のマイキーは....東卍は皆いい人ばかりなんだ....だから....そこは勘違いしないで欲しい....』
タケミチの傷を手当をしながら気まずそうに目をそらすリツカにタケミチはこれでもかという笑みを向けた。
「うん。わかったよ。でもありがとう!リッちゃん。」
『え?』
「あの時リッちゃんが頑張れって言ってくれなかったら俺....多分勇気が出なかった。リッちゃんが譲れないものがあるそういった時すっげぇかっこよかったし、その姿を見て俺頑張れたんだ。ありがとな!」
『....タケミチだってかっこいいよ。』
「え?」
『ほら、あの2人見てればわかる。』
そう言ったリツカの視線を追いかけると、今も尚はしゃいでいる山岸とマコトが目に入った。
『アッ君が言ってた。キヨマサの奴隷になってからあの2人バカ言うこと減っていってたんだって。でもタケミチがあの時踏ん張ってくれたから、アッ君たちは奴隷から開放された。
みんなのために踏ん張る姿すっごくかっこよかったよ!ヒーロー!!』
「よせよ。照れるワ。」
2人の笑い声が夜の公園に響き渡る。
『これで、第1目標達成だね!』
「うん。これからも頼りにしてるぜ。天使様!」
『絶対にみんなを救おうね。ヒーロー!』
2人はコツンと拳をぶつけ合うとお互いの顔を見合わせて笑いあったのだった。